上智大学

ニュース 2021年度の授業実施に向けて

学長メッセージ「2021年度の授業実施に向けて」

学生の皆さんへ
上智大学長   曄道 佳明
 

2月半ばを過ぎましたが、コロナ禍の収束は見通すことができておらず、私たちの社会は未だこの災禍に翻弄されている状況にあります。この未曽有の事態において、懸命に学業に取り組まれた皆さんに心から敬意を表すとともに、改めてご理解とご協力に感謝しています。

昨年12月に次年度の授業に関する方針を発表して以降、首都圏の流行拡大に伴う緊急事態宣言発令、そしてその延長と、厳しい状況が続いています。これらを踏まえ、授業について慎重に検討と準備を重ねてきました。4月からの授業は対面を多く取り入れつつ、大人数科目をオンデマンド授業として開講するほか、学部・学科の特性、健康上の事情などを考慮し、オンライン形式を併用します。コロナウイルス流行下では、さまざまな事情により対面授業に参加できないケースが予想されることから、ハイフレックス授業(*)も幅広く取り入れます。
(*)一部の学生が外部からZoomを用いてライブで参加する授業

一方で、留学生や海外出身者が多く所属する国際教養学部、理工学部英語コース、SPSFコース、グローバルスタディーズ研究科グローバル社会専攻、地球環境学研究科国際環境コースにおいては、現在の入国制限下において、対面授業の実施は困難な状況です。これらのプログラムについては、まずはオンライン授業を中心にして開始し、入国制限解除の状況に合わせて徐々に対面授業へと移行していくこととします。

来年度の授業への準備にあたって、皆さんの健康と安全を守りながら、学びを止めない仕組みの構築を進めてきました。それは、大学キャンパスという空間と、オンライン教育双方の活用を図りつつ、新たな時代の大学教育のあり方を探る挑戦でもありました。諸状況を注視しながらではありますが、春学期からはキャンパスでの学びの機会が増えることになりますので、これまで以上に皆さんをはじめとした全ての大学構成員に、他者に対する格段の心配りをお願いしなければなりません。

大学は多様な個性を持つ人たちによって構成されています。基礎疾患など重症化リスクを自身や家族が有する人、日本への入国が出来ない人、経済的に困難な状況下にある人など、コロナ禍において強い不安を抱えている方々の存在を忘れてはなりません。彼らが抱える不安を理解し、和らげるための心配りなしに、キャンパスでの教育・研究活動を推進することはできません。単にルールや規則によるものではない、他者への配慮が溢れるキャンパスでこそ成しうるものです。

本学は、コロナ禍と向き合いながらも、皆さんと教職員の安全、安心を最優先に、その状況下で最も適切な修学環境を整えるべく、引き続き全力を尽くします。皆さんには、今こそ本学の教育精神である「他者のために、他者とともに」を体現、具現化することを期待しています。周囲の仲間に、大学の構成員に、家族に、地域に、ひいては世界に対して責任を持つ学生生活を、皆さんの誇りの下で示すことを切望します。

4月に皆さんと再会を果たせることを楽しみにしています。冷静さを保ち、こころを一つにし、一人一人がとるべき行動をとることによって、この難局をともに乗り越えていきましょう。


授業について

  1. 授業は、対面授業、オンデマンド授業(動画やパワーポイントなどの教材ファイルを配信する授業)、同時双方向型授業(Zoom)、またはその組み合わせで実施されます。事情により対面で参加できない学生が履修する対面授業は、ハイフレックス授業(対面だが、それらの学生が外部からZoomで参加するもの)として実施します。
  2. 健康上の不安などの理由で対面授業を希望しない学生は、その旨を大学に申告してください。科目ごと、日ごとにオンラインか対面を選択できるものではありません。手続きの詳細は、改めてLoyolaにてお知らせします。
  3. 各科目の授業実施方法(対面、オンデマンド等)は、在校生は3月15日(月)公開のシラバスにて確認してください。2021年度入学生は入学後のガイダンスで履修全般について説明します。
  4. 今後の新型コロナウイルス流行状況等によって、学期直前また学期開始後も授業方法は変更する可能性があります。

キャンパスの感染防止対策について

2021年度は多数の学生がキャンパスに入構することになります。大学では教室の換気設備の改善工事や飛沫対策など、学ぶ環境の整備とさまざまな感染防止対策の準備を進めています。併せて、感染の不安を減らし安全なキャンパスを創るために、学生の皆さんと教職員が一体となって守っていかなければいけないルールを設けます。

新学期のさまざまなルール(Sophia New Normal)や詳細な施設の運用については、春学期開始前に改めて皆さんにお知らせします。
※下記に挙げた具体的な措置は今後の状況により変更することがあります。

■ 2021年度のキャンパス運用

1. 入構管理体制、全般的な対策について

  • 四谷キャンパスでは学生は北門から入構し、その際、サーモグラフィーで体温をチェックします。37.5°C以上の場合は入構不可とします。
  • 手指消毒液を、各門、各建物、各食堂等に設置します。

2. 授業の教室について

  • 座席間の距離を確保できる、新たな教室定員を設定して教室を割り当てます。
  • 新たな教室定員は、コロナウイルス対策として厚労省が推奨する必要換気量の基準(一人あたり毎時30m³)を機械換気にて満たすことができる人数とします。
  • 2020年度中に必要な換気設備工事やCO2センサーの設置等を完了します。
  • 教室確保のために、一部の会議室を教室に転用します。

3. 図書館について

  • 閲覧席のテーブルは座席間の距離を確保するほか、適宜アクリルパーテーションを設置します。
  • ラーニングコモンズ、グループ学習室、AVコーナー等は、更に細かな利用ルールを策定します。
  • 混雑状況により、入館制限を行う場合があります。

4. 食堂、食事場所について

  • 食堂は座席数を削減し、座席間の距離を確保します。
  • 対面する箇所にはアクリルパーテーションを設置します。
  • 手指消毒と食事中の会話を避ける「黙食」を徹底します。
  • 混雑解消のため、テイクアウト商品の充実、屋外座席の大幅な増加、食事ができる教室の確保、メニュー数の制限、混雑時の入室制限などを行います。

5. 通信環境について

  • Wi-Fiアクセスポイントを大幅に増設します。また、インターネットの同時接続上限数を上げるためネットワークを増強します。
  • ハイフレックス授業実施のため、教室内の機器を整備します。
  • 学内でオンデマンド授業等の視聴場所を確保するため、一部の教室、図書館閲覧席、食堂(食事提供時間以外)、ピロティなどをオンデマンド授業視聴場所とし、そのためのWi-Fi環境を整備します。

学生の皆さんにお願いしたいこと

  1. キャンパス内に入構する際はマスク着用を義務とし、ソーシャルディスタンスの維持、手指消毒や手洗い、自宅での検温・体調管理、体調不良時は入構しない、という基本的な感染対策の徹底をお願いします。
  2. 携帯用消毒液、除菌ティッシュ等を各自用意し、必ず持ち歩いてください。
  3. マスクを外しての食事の場面が一番のリスクであると言われます。黙食、手指消毒など大学からお願いする感染防止のルール順守について、協力してください。
  4. 対面授業がスタートしても、一部の授業はオンラインで受講する場合がありますし、流行状況や学内での感染者発生などにより、急遽オンライン授業に切り替わる可能性もゼロではありません。自宅のWi-Fi環境、ノートPC、タブレット機器、マイク機能付イヤホンなどオンライン授業に必要なものは各自で準備をお願いします。
  5. 課外活動の再開は、緊急事態宣言解除後を予定しています。新年度の課外活動のルール、またフレッシュマンウイーク(新入生の勧誘活動)については、流行状況等により改めてお知らせします。