助産学専攻科が「全国助産師教育協議会賞」を受賞

助産学専攻科修了生
賞状と記念品を手にする2020年度修了生

3月20日、第35回日本助産学会学術集会において、全国助産師教育協議会および日本助産学会の共催で、「助産の力で健康な社会を!-助産の力を未来につなぐ-」というテーマのもと学生発表会が行われ、本学の助産学専攻科が、参加した9校の中から「全国助産師教育協議会賞」に選ばれました。この発表会では、各校の教育活動を発表し、参加者間で活発な意見交換や情報共有などが行われました。

発表会では、助産学専攻科に所属する学生10人全員で、「乳児継続事例実習の実践報告」と題し、乳児に対するケアの学習やプロセスについて発表しました。助産学の分野では出産に焦点を当てた学習を報告することが多く見受けられますが、出産後の「乳児のケア」に着目したカリキュラムや、アクティブ・ラーニング※を実践している点が高く評価され、受賞に至りました。
※生徒が能動的に学ぶことができるような学習方法

吉村美風さん(2020年度修了生)は、発表内容について「乳児の母親から、教科書に載っていない想定外の質問が出され、その対応に苦慮しましたが、こちらが提示した改善点などを実際に取り入れてくださったのが嬉しく感じました」と述べています。また、伊藤晴さん(同)は、「オンラインでの実習ということもあり、家庭の雰囲気をつかみ取るのが難しかったですが、乳児にとって母親の存在がいかに大切かという点について、改めて実感しました」と振り返りました。

有終の美を飾った学生に対し、総合人間科学部看護学科・助産学専攻科の島田真理恵教授は、「コロナ禍の中、オンライン実習で効果的に学べた点を振り返り、報告できていたことが評価され、本当に良かったです。これからも状況に応じて学び、実践に活かす姿勢を忘れないでください」と門出の言葉を贈っています。2020年度の修了生10名は、今春より全国の病院や産婦人科にて助産師として勤務を開始しています。

上智大学 Sophia University