ドイツ文学科とデュッセルドルフ大学の学生たちがオンライン交流プラットフォームを立ち上げました

両大学から60人が参加し語学学習と文化交流に取り組む
Onlineの「O」ポーズをとる両大学の学生たち

2021年春学期より、文学部ドイツ文学科の学生たちと、ドイツの協定校であるデュッセルドルフ大学の学生たちが、語学学習と文化交流を目的とした交流プラットフォームを立ち上げました。

ドイツ文学科では、2年次の秋学期に同大で半年間集中的にドイツ語を学ぶ在外履修制度を導入しており、これまで毎年数名の学生がドイツへ留学していました。しかし、新型コロナウイルスの世界的流行のため、本学学生のドイツ留学や、ドイツからの留学生の受け入れを断念せざるを得ない状況となっています。その代替企画として、両校の教員が2020年度よりオンラインを活用した交流プログラムの実現に向けて準備を進めてきました。

協議の結果、今学期より、オンラインで「日本語中級・上級オンライン学習コース」と、「ドイツ語中級・上級オンライン学習コース」を両大学で開設することが決定。日本語を学ぶドイツ人学生と、ドイツ語を学ぶ上智生の交流プラットフォームが設けられ、各大学から30人ずつ、計60人の学生が参加することになりました。今後、交流企画の立案など、コースの運営は全て学生たちが担います。

4月9日にはキックオフミーティングが開催され、両大学から30人の学生が参加して、自己紹介を行いました。そして、4月10日と11日に初回コースが開講。参加した学生は、「デュッセルドルフ大の学生たちは、積極的に日本語で話かけてきてくれました。日本文化への関心も非常に高く、交流の機会が持てて嬉しいです」と感想を述べました。

ドイツ文学科の小松原由理准教授は、「教室の中で文法書と向き合う授業とは異なり、実にいきいきと交流を楽しんでいる学生たちの姿に心が躍りました。コロナ禍という厳しい状況ではありますが、『異文化を学びたい!』というシンプルでも熱い気持ちがあれば、どんな障壁でも乗り越えられると勇気づけられています。このプロジェクトは、ひとまず春学期のみの試みとしていますが、学生たちのニーズに合わせて、今後も交流の場として運用していくことも検討しています」と話しています。

上智大学 Sophia University