ウクライナ出身の女性監督による映画上映会を開催しました

6月29日、6号館101教室で、ウクライナ出身の女性監督による映画上映会を開催しました。
比較文化研究所が主催し、カトリック・イエズス会センターと学生センターが協力。約200人が会場に集まりました。

駐日ウクライナ特命全権大使も来場
スレイター教授(左)と相馬さん

比較文化研究所のデビッド・スレーター国際教養学部教授が開会挨拶。上映会を通して、相馬綾乃さん(国際教養学部2021年卒)が通訳を務めました。

次に、来賓のセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使が登壇しました。

コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使

コルスンスキー大使は、名門国立キーウ大学で応用数学の博士号を取得。アメリカやトルコなどで外交の専門家として活躍した後、約1年半前に来日しました。
コルスンスキー大使は挨拶で、日本の芸術や文化への関心の高さが印象的だと語りました。そして、「ロシアのウクライナ軍事侵攻という厳しい状況が続いているが、この間もさまざまなチャリティ活動などが行われ、多くの人たちにウクライナの文化を伝えることができた。7月、8月にはキーウバレエ団の来日公演、広島のフェスティバルでのアニメーション上映が予定されている。ウクライナのすばらしい文化を知ってほしい」と呼びかけました。

続いて、難民支援を行っている課外活動団体「Sophia Refugee Support Group」リーダーのマリャリ メグミさん(国際教養学部4年)と、ウクライナ出身でこの上映会を企画した「アーティスティック・ウクライナ」代表の酒井有理弥さん(国際教養学部2021年卒)が登壇し、映画を通してウクライナのことを学ぶ機会としたいなどと上映会の意義を話しました。

上映中には笑い声も起き、映画を楽しみました
映画を楽しむ参加者の皆さん

「UFFI(Ukrainian Female Film and Media Industry)」のクセニア・ブグリモワさんとラリッサ・グタレヴィッチさんのビデオメッセージが流された後、いよいよ、映画上映が始まりました。
今回上映された映画は、次の6本です。

1.“隠れ家” 監督:オクサナ・ヴォイテンコ
2.“種” 監督:クセニア・ブグリモワ
3.“OH!” 監督:オルガ・ゾロタリョワ
4.“ドア” 監督:ナターシャ・ダビデンコ
5.“ヤドカリ〜逃亡の達人〜”監督:ヴァレリヤ・カルチェンコ
6.“慰謝料” 監督:クリスティーナ・ティンケヴィチ

これら6本はすべてウクライナ出身の女性監督の作品で、いずれも高い評価を受けています。
2番目に上映された“種”はビデオメッセージを寄せたブグリモワさんが監督した作品。全編セリフが一切ないサイレントムービーで、カンヌ映画祭ショートフィルム部門で初上映されました。また、3番目の作品“OH!”の上映中には、会場から時々笑い声も起きました。

上映途中に席を立つ人はほとんどなく、皆、最後まで映画を楽しみました。

募金の呼びかけも
コルスンスキー大使(中央)と曄道学長(左)を囲んで

会場の6号館101教室前では、UFFIの活動を支援する募金も行われており、参加者たちが募金する姿も見られました。

また、上映会の前には、コルスンスキー大使が曄道佳明学長を表敬訪問。今回の企画に携わった学生・卒業生などとともに笑顔で懇談しました。


上智大学 Sophia University