カルロス・トゥルヒージョ コロンビア共和国外務大臣の特別講演会が行われました

トゥルヒージョ外相から本学に30冊の書籍が寄贈されました

12月20日、四谷キャンパス2号館17階の国際会議場において、カルロス・トゥルヒージョ コロンビア共和国外務大臣の特別講演が行われました。トゥルヒージョ氏は、本学大学院(外国語学研究科比較文化専攻)において修士号を取得しており、日本-コロンビア外相会談のため訪日中のなか、久しぶりに母校を訪問しました。

冒頭、幡谷則子 外国語学部イスパニア学科教授から、国連コロンビア共和国政府代表をはじめ、長年に亘り東京や世界各国において外交官として重要な任務に貢献してきたトゥルヒージョ氏について紹介があり、続いて、瞱道佳明学長より歓迎の言葉が贈られました。トゥルヒージョ氏からは、「母校である上智大学の皆様に、これらの書を通してコロンビアの研究に励んでいただけることを願っている」という言葉とともに、コロンビア人ノーベル文学賞作家ガルシア=マルケスの著作をはじめ、自然、コロンビア、建築、ガストロノミー、芸術、民俗学の各分野の書籍30冊を本学に寄贈されました。

講演中のトゥルヒージョ外相

講演においては、自身も数年間にわたる日々を過ごし思い入れの深い日本と、母国コロンビア共和国が修好110周年を迎え、外交やビジネス、貿易の面において、さらなる友好関係の深まりを期待していると語り、同時に、ドゥケ大統領のリーダーシップのもと、コロンビア共和国が平和と地域安定のために力を尽くしているさまざまな取り組みについて説明がありました。また、現在、政情危機と向き合う隣国ベネズエラについて、そして、それに伴う難民問題についても触れ、国際社会の理解、協力の必要性を強調しました。

その後、会場からの質問を受けつけたところ、講演に訪れたトゥルヒージョ氏と親交のある各国外交官、南米出身の留学生やビジネスマン、本学および他大学の学生や教員など、大勢の出席者から、先日日本とのあいだで結ばれた租税条約についての質問をはじめ、コロンビアの教育事情や、投資における可能性、現地の和平、およびかつてから問題視されてきた反政府グループとの戦いについてなど、多岐にわたる質問が寄せられました。その一つ一つに丁寧に答え、「上智大学で学んでいた際に夢として描いていた役職に実際に就き、母校においてこのような機会が与えられたことを大変喜ばしく感じている」と講演を締めくくりました。最後に、コロンビアのハベリアナ大学に短期留学した北原理菜さん(外国語学部イスパニア語学科4年)から、花束の贈呈が行われました。

※トゥルヒージョ外相の講演原稿はこちら(104.70 KB)

上智大学 Sophia University