上智大学

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緒方貞子先生メモリアルシンポジウム「多国間主義と人間の尊厳を求めて」を開催

国連難民高等弁務官のフィリッポ・グランディ氏もパネリストとして参加
緒方貞子名誉教授

10月24日の「国連デー」に、昨年10月に逝去された本学名誉教授の緒方貞子先生のメモリアルシンポジウムとして、「多国間主義と人間の尊厳を求めて」が開催され、国内外から約1200人がオンラインで参加しました。かつて緒方先生の部下で国連難民高等弁務官のフィリッポ・グランディ氏をはじめ、4人のパネリストが登壇しました。

緒方先生は1980年に本学外国語学部教授、その後、国際関係研究所長、外国語学部長などを経て、女性として初の国連難民高等弁務官に就任するなど、国内外で要職を歴任しました。「人間の安全保障」や「現場主義」の考えのもと、人道支援に尽くし国際的な尊敬を集めた緒方氏は、「5フィート(150cm)の巨人」と称されたことでも知られています。

冒頭、曄道佳明学長が登壇し、「『誰一人取り残さない』という国連の持続可能な開発目標は、本学の教育精神『Men and Women for Others, with Others』と合致するもの。今回のシンポジウムはもちろん、本学の教育研究活動がより良い世界の実現に貢献していきたい」と語りました。

続いて、国連広報センター所長の根本かおる氏が、アントニオ・グテーレス国連事務総長の国連デーメッセージと、緒方先生を師と仰ぐ国連事務次長兼軍縮担当上級代表の中満泉氏のビデオメッセージを紹介しました。グテーレス事務総長は「国連は皆さんのものであり皆さん自身でもあります。国連憲章の揺るぎない価値観を一緒に守ろう」と訴えました。中満事務次長はリーダーに必要な4つの資質を挙げ、「それぞれの場でリーダーとなり未来を創る変革の大きな力になってください」と参加者に呼びかけました。

グランディ国連難民高等弁務官

パネルディスカッションには、国際協力人材育成センター所長の植木安弘教授をモデレーターとして、グランディ氏、前国連日本政府代表部大使で大阪大学大学院の星野俊也教授(外国語学部英語学科卒)、元アフガニスタン担当国連事務総長特別代表兼国連アフガニスタン支援ミッション代表の山本忠通氏、および国連大学学長兼国連事務次長のデイビッド・マローン氏の4人がパネリストが登壇しました。

それぞれが緒方先生との思い出とともにその功績を振り返りつつ、人間の尊厳や多国間主義における国連の役割を議論しました。

質疑応答では、NHK国際報道局シニアディレクターの道傳愛子氏(外国語学部英語学科卒)がモデレーターを務めました。「グローバルな停戦の実現」「難民に対しての教育プログラム」など、参加者からの数多くの質問にパネリストたちが丁寧に応じ、盛況のうちに閉会しました。

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