上智大学

ニュース 大学の世界展開強化力事業‐国際協働オンライン学習プログラム(COIL)

米国ゴンザガ大学のオンラインプログラムに本学学生が参加しました

ジェンダーや人種などの観点からリーダーシップを学ぶ

文部科学省の「世界展開力強化事業」による国際協働オンライン学習プログラム(COIL)の一環として、3月1日から5日に、本学協定校である米国ゴンザガ大学によるオンラインプログラム"Inclusive Leadership: Creating Cultures of Innovation, Engagement, and Belonging"が開講し、本学と国内連携校であるお茶の水女子大学、静岡県立大学より計30人の学生が参加しました。

学生たちは包括的リーダーシップをテーマに、ジェンダーや人種などの観点から、米国及び世界各国のリーダーシップに関連する歴史や事例を学びました。そして多様性がもたらす職場環境へ影響など豊富なケーススタディを通じ、教員やゲストスピーカーら参加者の経験を共有するとともに、解決すべき課題について議論を重ねました。

3日には、米国ワシントン州スポケーン市に拠点をおく信用組合Canopy Credit Unionの女性CEOであるCharlotte Nemec氏がゲストスピーカーとして参加し、CEO就任に至るまでの体験談を語りました。そして、ビジネスを展開する中で同氏が実際に直面した問題について、学生がグループごとに打開策をプレゼンする実践的な取り組みも行われました。

4日には、このプログラムの講師を務めたLi Yang氏が講義を担当。同氏は多様性に富む地域として知られる中国の新疆ウイグル自治区出身です。所有する写真を用いたスライドで、同自治区の日常風景や自らの生い立ちについて紹介しました。実際の経験に基づくYang氏の講義は、このプログラムのトピックであるリーダーシップとジェンダー、多様性を学ぶ上での実例として、学生たちから高い関心が寄せられました。

今回のプログラムは、新型コロナウイルスの感染状況に考慮し、参加者それぞれの場所からZoomに接続しての受講となりました。現地に赴いての研修とはなりませんでしたが、チャットや投票機能など、オンラインならではの機能も駆使され、個人の発表の場以外でも、教員、参加学生間において活発な意見交換を随時行うことが可能となるなど、オンラインの特色が存分に活かされた有意義な学びの場となりました。

参加学生の声

Weerakoon Watharu Buddhimaさん(外国語学部英語学科2年)

私は日本では多様性の重要性が十分に認識されているとは言えないと感じていました。今回、さまざまな人種の人々が暮らすアメリカから先例を学びたかったので、プログラムへの参加を決めました。ディスカッションの機会が多くあり、この分野で経験豊富な方々の話を聞くことができて大変勉強になりました。男性の私が思いつかない視点で経験を語ってくださる方や、異文化に触れた経験がある方の苦悩を聞く事ができました。

1日目に聞いた"Diversity is not about how it looks, it's about perception"という話が印象に残っています。多様性という言葉を聞くと私たちはつい見た目にばかり注目しがちですが、本当に大切なのは多数派、少数派のそれぞれが持ち合わせた視点に耳を傾ける事だというのは忘れてはならないと改めて考えさせられました。

私は少数派の人々がありのままでいる事に抵抗を感じない、安全な場所を作ることの大切さを今回のプログラムで学びました。例えば、私の名前は発音が難しいのですが、今回のプログラムでは皆さんが私の名前を発音するように試みてくれました。相手に興味を持ちながら耳を傾けた上で配慮をしていく事が、全ての人が安全を感じられる社会を作る一歩だと学ぶことができたので、今後実践していきたいです。

鈴木 亜湖さん (外国語学部フランス語学科3年)

自分自身がLGBTQ+や性の多様性に関して活動していること、そして大学のダイバーシティ・ウィークのメンバーやリーダーを務めたことから、このプログラムは自分にぴったりだと感じました。プログラムを通して、自分が持っている経験や知識を更にアップデートしたいと考え、参加しました。

参加してよかった点は、全ての授業がダイバーシティやジェンダーなどのトピックにまつわるテーマで、学んだことを元に議論ができるということです。私が興味のあるトピックについて、こんなにも深く、かつ毎日学ぶ機会がこれまでなかったので、日々それらについて学び、語ることができたのは非常に有意義な時間でした。

このプログラムでは、先生方が非常にインクルーシブな環境を受講生に提供してくださいました。ダイバーシティやインクルージョンを学ぶプログラムであるからこそ、先生方がその点を配慮して環境づくりをしてくださったのだとは思いますが、Zoomにおいてここまで受講生の多様性が尊重されていると感じるたことがなかったので、安心して授業を受けることができました。

今後、このプログラムで学んだことを周りの人に伝えることはもちろんですが、自分自身がこれからダイバーシティに関する活動をしていく際に、先生方が提供してくださったインクルーシブな環境づくりということを私自身も体現できるよう努めていきたいと思っています。