学生デザインによるサステナブルTシャツの販売を開始します

3月3日から、学生によるオリジナルデザインをあしらった上智大学公式サステナブルTシャツが販売されます。このTシャツは、生産時に発生する本来は捨てられるはずの裁断片を再利用した「リサイクルコットン」を一部素材として使用しています。また、制作過程での社会的・環境的配慮、品質、法令遵守を保証するGRS認証を取得した企業間で生産されているため、環境負荷をできる限りに抑えると同時に、労働環境にも配慮されたサステナブルなアイテムです。

【大学公式サステナブルTシャツ販売詳細】
発売日:2025年3月3日(月)~
価格:2,300円(税込)
販売場所:2号館地下1階 パティネ・スポーツ

本企画は上智学院ダイバーシティ・サステナビリティ推進室の学生職員らの、地球規模の課題に対して一度立ち止まり、自分事として考える機会を創出したいという想いから、繊維商社のタキヒヨー株式会社の協力を得て実施に至りました。学生・教職員からデザインを募集し、約90点の応募のなかから選考委員会の審査を経て4点に絞られ、学生や教職員による最終投票により選定されました。

デザインに採用されたのは、国際教養学部国際教養学科3年の亀山愛華さんの作品です。

双葉の形状に「Sophia」と「Sustainable」のSを融合させ、上智大学の持続可能性に対する強い意識や多彩な取り組みを強調したデザインで、中心にある植物の発芽は、上智生や教職員が授業での学びや課外活動等での実践を通して社会問題の解決へと向かっている姿勢を描いています。また、背景に地球を取り入れ、大学での取り組みが日本だけでなく、地球規模の問題に対しての課題解決にも直結していることを訴求しています。

サリ・アガスティン理事長による挨拶
アガスティン理事長から直接表彰状と目録が手渡された

1月16日には授賞式が執り行われ、サリ・アガスティン理事長から亀山さんには目録を、特別賞の受賞者には応募したデザインが印刷されたTシャツが手渡されました。

アガスティン理事長は冒頭の挨拶で、本学のダイバーシティ・サステナビリティ関連の取り組みが先進的であると強調したうえで、「本企画に応募した人も、応募には至らなかったがアイデアを巡らせた人も、普段意識しづらいことを考えて形にする貴重な機会になったのでは」と振り返りました。

最優秀賞の亀山愛華さんによる受賞者挨拶

今回最優秀賞を受賞した亀山さんは、「この企画を通して改めてサステナブルとは何かを考えたときに、『地球上に生きている皆が暮らしやすい社会』だと私は捉えました。そこで真っ先に思いついたのが、上智が教育精神として掲げる『For Others, With Others』です。この教育精神とサステナブルの概念が密接に関わることを軸にデザインしました」と作品に込めた想いを語りました。

最優秀賞の亀山さんのほか、特別賞には3名が選ばれた

大学公式サステナブルTシャツ公募 審査結果
◆最優秀賞:
・亀山愛華さん(国際教養学部国際教養学科3年)
◆特別賞:
・植田科蓉さん(国際教養学部国際教養学科3年)
・藤田柊一朗さん(経済学部経営学科1年)
・河村航さん(経済学部経営学科1年)

展示会の様子

1月16日~30日の期間中には、2号館1階エントランスで今回惜しくも商品化には至らなかったデザインを飾った展示会を実施。応募作品の多くに込められたサステナブルへの熱い思いや独自のメッセージを選考委員会内で留めるには惜しいという学生職員の声から、開催を決定しました。応募した本人だけでなく、その人を起点に多くの人がサステナビリティに対する考えや価値観を深める機会となりました。

今回のデザイン公募を立案した学生職員の綱澤快さんは、「今回のデザイン公募では、予想を超える多くの作品が集まり、それぞれのデザインに込められたサステナビリティへの想いや独自の視点に驚かされました。選考過程ではどのデザインも素晴らしく、一つの作品を選ぶことの難しさを痛感しました。展示会では、サステナビリティというテーマが、デザインを通じたクリエイティブな表現として人々の心に響くものとなり、多くの人が作品を通じてサステナビリティについて改めて考える機会になったと感じています。今後も、この取り組みがさらに広がり、サステナブルな選択が当たり前となる未来を目指していきたいです」と振り返っています。

上智大学 Sophia University