総合人間科学部看護学科のナーシングコミットメント・セレモニーを開催しました

10月4日、総合人間科学部看護学科のナーシングコミットメント・セレモニーが聖イグナチオ教会主聖堂で開催されました。このセレモニーは、看護職を目指すにあたり、本学の精神と看護の技術を表す「手」に司祭から祝福を受けるもので、2年次生を対象に毎年10月に行われています。

校歌斉唱の後、両羽美穂子看護学科長より、看護の理論家であるベナーの言葉を引用し、「看護は“人を気づかい世話をする実践:caring practice”です。この『気づかい』という表現は、現象学者として有名なフッサールやハイデガーに影響を受けたもので、看護において重要な要素です。相互の『気づかい』がプラスに働くためには、個人が持つ力を高めていくことも看護の役割の一つであり、他者に関心を寄せ、『気づかい』をする心とともに自分自身の手をもって、ケアを行う。今日がそういったことへの気づきの機会となることを願っています」と式辞が述べられました。

司祭から一人ひとりに「手」の祝福が授けられた

聖書朗読、そして司式者からのメッセージに続いて、FIRMANSYAH ANTONIUS神父と増田健神父から学生一人ひとりに「手」の祝福が授けられました。その後、人格の陶冶をめざす「学術の灯」と全人的ケアリングをめざす「看護の灯」を表すメインキャンドルの灯りが、2人の4年次生によって2年次生全員のキャンドルに受け渡されました。

今後の決意を謝辞で述べる萩原あかりさん

サリ・アガスティン理事長と杉村美紀学長からの励ましのことばを受け、2年次生代表の萩原あかりさんが「“他者のために、他者とともに”という上智の精神を胸に、看護の知識や技術の研鑽を続け、祝福を受けた『手』を他者のために使う責任と決意、覚悟をもって他者の人生に寄り添える専門職を目指すことを誓います」と謝辞を述べました。最後に聖歌「Here I am, Lord」を歌い、式は終了しました。

上智大学 Sophia University