メディアの視点から「自分らしさ」を考えるトークショーを開催しました

7月5日、ダイバーシティ・サステナビリティ推進室主催のトークショー「『らしい』を超えて『自分らしさへ』」を開催しました。セント・フォース所属のフリーアナウンサー直川貴博氏と、日本テレビ放送網株式会社 報道局・総合ニュースセンタープロデューサーの白川大介氏を迎え、「自分らしさ」とは何か、多様性と向き合うこと、そしてメディアに携わる立場から考える社会との関わり等をテーマに、それぞれの経験を交えながらお話いただきました。当日は学内外から多くの参加者が集まりました。

前半では、お二人が幼少期や学生時代、就職活動を通じて「自分らしさ」とどのように向き合ってきたのか、それぞれのターニングポイントを交えながら振り返りました。直川氏は「言わない選択をする人を称えたい」と述べ、学校や職場など身近な環境においても、自らの考えや背景をあえて語らない選択をしている人がいるかもしれないと想像力を持つことの重要性を強調しました。

後半では、メディア業界で活躍されている立場から、情報を発信することの責任と意義について語られました。メディアは多くの人に情報を届ける力を持つ一方で、誰かを無意識のうちに傷つけたり、固定観念を強めたりする可能性があります。そのため、誰を想像して言葉を選ぶのかという視点を持つことの大切さや、多様な背景を持つ人々が存在することを前提に発信していく重要性について意見が交わされました。

本イベントでは、匿名で質問を投稿できるサービスを活用し、参加者との活発な質疑応答が行われました。会場からは多くの質問が寄せられ、参加者自身の価値観や日常を見つめ直すきっかけとなる時間となりました。白川氏は「自分らしさを認めてもらう必要はない」と話し、自分らしさは他者や組織が決めるものではなく、自らの内側に存在するものであると気づきを与えてくれました。

今回のトークショーを通じて、「自分らしさ」とは誰かに決められたり認められたりするものではなく、一人ひとりが自分自身で選び、育んでいくものであること、そして多様性とは声を上げている人だけでなく、「見えていない人」「言わない選択をしている人」を含めて尊重する姿勢であることを改めて考える機会となりました。

参加者からは、「実体験についてのお話を聞けてエールをもらった」「自分たちや次世代のすべての人が生きやすい社会づくりに貢献したい」などの感想が寄せられました。このトークショーを起点に、一人でも多くの人が自分らしくいられる社会への第一歩となることを願っています。

上智大学 Sophia University