アトレ四谷35周年記念イベントの企画運営に上智大学生が参画しました

― 地域と大学が協働し、四谷の魅力を発信

今年、アトレ第1号店として1989年に誕生した「アトレ四谷」が、開業から35周年を迎えました。この節目を記念して開催された「アトレ四谷35周年記念イベント」に、有志の上智大生23名が参加。「よつやの街の音楽会」や「四谷の街あるきデジタルスタンプラリー」の企画・運営、そして上智大生の視点からアトレ四谷の魅力を伝えるフリーペーパー制作などを行いました。学生たちは約半年間にわたり、地域の方々やアトレ四谷のスタッフと協働しながら、四谷という街の魅力を再発見し、地域と大学をつなぐ取り組みを形にしました。

9月27日に開催された「よつやの街の音楽会」初日には、四谷小学校金管バンドと上智大学中南米研究会が出演。秋晴れのもと、ポケットパークに集まった多くの人々が、明るい音楽に包まれるひとときを楽しみました。地域住民や来場者の笑顔があふれる会場では、学生たちが司会や撮影、運営を担当し、出演者や観客との交流を通して四谷の温かい人々とのつながりを感じ取っていました。10月18日には、上智大学ハンドベルクワイア、麹町中学校吹奏楽部、上智大学聖歌隊が出演し、学生と地域の音が響き合う秋の午後を彩りました。

一方、「四谷の街あるきデジタルスタンプラリー」では、学生たちが自ら交渉し、四谷周辺の複数の店舗・施設の協力を得て実現。参加者は街を歩きながらデジタルスタンプを集め、地域の新たな魅力を発見する機会となりました。加えて、イベントの広報や情報発信のために学生が運営するInstagramアカウントも立ち上げ、投稿の企画から取材・撮影・文章作成までを学生が主体的に行いました。

SNSやイベント当日のスタッフを担当した板倉由佳さん(総合人間科学部社会学科2年)は「上智やアトレの名前を背負って情報を発信する責任を感じました。フォロワー数よりも、誠実に魅力を伝えることを意識しました。また、全体を通して、我々大学生が普段から利用する地域の施設に対し、その感謝をお伝えすることに繋がりました」と語ります。その他にも、「地域社会に貢献する機会として、学生のエネルギーを地域に還元することができることに意義を感じました」(法学部法律学科2年 中山実咲さん)、「自分たちで考えた企画が地域に届くことが嬉しかった。四谷のつながりは一度きりでなく、これからも続いていくものだと実感しました」(経済学部経営学科2年 近藤沙弥さん)と振り返りました。また、理工学部機能創造理工学科2年の伊藤柚衣さんは「企業の方と直接やりとりするのは緊張しましたが、地域の方々の温かさに触れ、四谷への愛着が増しました」と語りました。

上智大学 Sophia University