教皇フランシスコ追悼ミサを行いました

5月3日、教皇フランシスコ追悼ミサがカトリック麹町聖イグナチオ教会にて、イエズス会日本管区・上智学院・上智大学・カトリック麹町聖イグナチオ教会の共催で執り行われました。

ミサはイエズス会日本管区管区長の佐久間 勤神父、上智学院理事長のサリ・アガスティン神父、イグナチオ教会主任司祭の高祖 敏明神父の共同司式で行われ、フランシスコ教皇を偲ぶ1,200人を超える人々が参列しました。

招きのことばを述べる佐久間神父

司祭が入道し、潅水と献香ののち、佐久間神父の「フランシスコ教皇は就任時、あなたの教会を導く方針は何ですか?と聞かれ、私は何か方針を持っているわけではない。その時その時の必要に答えてゆくだけです。と答えました。その後の彼の12年の歩みを振り返った時、常に小さい人々に耳を傾け、困難の中にある人々に寄り添ってゆくという一貫したものでした。それらは聖霊の導き、すなわち識別によって教皇が選び取っていったことで、教皇の一貫性は聖霊の導きの一貫性でもあります。今日私たちは、天国でも私達のために導いて下さる教皇フランシスコの列聖・列福を祈るミサとして捧げたいと思います。」という招きのことばで開式されました。

フランシスコ教皇の思い出を語る ホアン・アイダル神父

その後、教皇フランシスコのアルゼンチンでの教え子であるホアン・アイダル神父(本学神学部教授)による説教が行われました。アイダル神父は、「フランシスコについて話すことは難しい。あまりにもきれいな人生、豊かな人生だったから」としながらも、「福音を信じた人」「人を信じ、信頼した人」「聖霊を信じた人」であったことを、アルゼンチンで一般司祭だった頃のエピソードなどを交えて語り、多くの人々に希望を与えたフランシスコ教皇の人生を振り返りました。

続いて共同祈願があり、教会、上智大学関係者から追悼の祈りが捧げられ、感謝の典礼、感謝の賛歌、聖体の拝領などを経て、聖歌「ごらんよ空の鳥 1節・2節」を歌い、追悼ミサは終了しました。

ミサ参加者には、記念カードが配られました。カード表面は2019年に本学に来訪時の写真と直筆のサイン、裏面には2017年にオンラインで開催した「教皇フランシスコと話そう」で教皇が学生に語ったメッセージ、「若者は常に先に進むエネルギーを持っていますが、そのスピードに加速がつきすぎていることを懸念しています。自分のルーツを失うと、支えが無くなってしまいます。先へ進むとき、ルーツをしっかり保ちながら、将来を見据えて挑戦してほしいと思います。」が記されていました。

ミサの様子は聖イグナチオ教会公式YouTubeチャンネルでご覧いただけます

上智大学 Sophia University