枝川寮のボッシュ神父像に功績を称える銘板が設置されました

枝川寮中庭のボッシュ神父像

本学学生寮の1つである上智枝川寮(江東区枝川)の中庭に、フランツ・ボッシュ神父像があります。

フランツ・ボッシュS.J.

 

イエズス会のフランツ・ボッシュ神父(1910~1958)は、ドイツ出身で、オックスフォード大学とシアトル大学で哲学と神学を学んだ後、1940年に来日。上智大学で教壇に立つ傍ら、学生たちを住宅難や食糧難から救うため、学生寮の開設に奔走しました。そのかいあって上智大学は第二次世界大戦後の1948年4月、米軍払い下げのカマボコ型兵舎をキャンパス内に移築し、学生寮(カマボコハウス)を開設。寮は舎監のボッシュ神父にちなんで、通称「ボッシュ・タウン」と呼ばれました。

1948年に設置されたカマボコハウス(通称ボッシュ・タウン) 

ボッシュ神父は1943年から12年間、ボッシュ・タウンの舎監長として学生たちに向き合い、厳しくも愛にあふれる指導で、学生達からは”オヤジ”と呼ばれて親しまれていました。1957年、四谷キャンパス内の上智会館(現在の6号館がある場所)に待望の男子学生寮が新設され、初代舎監長に就任しましたが、翌年、48歳という若さで急逝しました。

新たに銘板が取り付けられた枝川寮中庭のボッシュ神父像

1959年、ボッシュ神父を慕う人びとによって建立された胸像は長く四谷キャンパスの上智会館前にありましたが、その後、枝川寮の中庭に移されました。そして今も変わらず穏やかなまなざしで学生を見守り続けています。

祝福する角田神父

2024年3月、上智大学創立110周年記念行事として、枝川寮の中庭のボッシュ神父像に、功績を称える銘板を設置し、6月24日、設置のお祝いと感謝の祈りの会を行いました。

角田佑一神父が胸像を祝福し、永野仁美学生センター長、枝川寮管理オフィスの谷中マネージャー、関係する部局の職員などが立ち会い、ともにボッシュ神父に思いを馳せ、祈りを捧げました。

枝川寮1階のコミュニティルーム

また、枝川寮1階のコミュニティルームの壁面には、ボッシュ神父とカマボコハウスを紹介する記事が日本語と英語で展示されており、寮生たちが思い思いにくつろぎながらボッシュ神父のエピソードに親しめるよう工夫されています。

上智大学 Sophia University