スーパーグローバル大学創成支援事業シンポジウム 「大学での学びは学生の成長に寄与しているのか-IRデータから見る学修成果と教育プログラムの質保証-」を開催しました

7月15日、2号館国際会議場で、本学と関西学院大学との共催によるシンポジウム「大学での学びは学生の成長に寄与しているのか-IRデータから見る学習成果と教育プログラムの質保証-」を開催しました。IRに関わる大学教職員約260人が対面とオンラインで参加し、内容豊かなシンポジウムが行われました。

平成26年度に文部科学省スーパーグローバル大学創成支援事業に採択された両校は、国際化を含む大学改革全般を推し進め、「質保証」の分野においてもIR(Institutional Research)によるデータを活用して、学修成果の獲得状況に関する分析に取り組んできました。

学生の成長に資するIRについて議論を深める

シンポジウムは、文部科学省高等教育局参事官(国際担当)の小林洋介氏の開会挨拶で始まり、同志社大学社会学部の山田礼子教授が「日本のIRの動向と方向性」と題した基調講演を行いました。

その後、両校IR担当者から取り組み内容や分析結果について報告があり、「個々の教員の教学マネジメントへの参画促進の図り方」、「直接評価と間接評価」、「IR機能論」、「学生の成長に資するIR、質保証とは」を論点に据えて議論が展開されました。パネリストは本学から伊呂原隆学務担当副学長、相生芳晴IR推進室長、鎌田浩史同チームリーダー、関西学院大学から村田治前学長、小野宏総合企画部長、藤田望同IR担当の6人。コメンテーターは山田教授、ファシリテーターは本学の池田真学事センター長が務めました。

議論では、教学マネジメントに教員の参画を促進する方法として、担当科目とディプロマポリシー(学位授与の方針)を結びつける施策や、授業の目標到達度実感に関する学生アンケート結果をカリキュラム改善に活用する取組みが紹介されました。また、GPAによる直接評価と質問紙調査で学生の成長実感を測る間接評価では、成長の実感が個人の学修体験にとって大切であり、両評価を組み合わせて考えることが重要だとの見解が示されました。その他、教学と密接に絡む経営IRに話が及び、今後IRが多様化していく中で、大学間の情報交換などの連携が重要になっていくとして議論を締めくくりました。

シンポジウム終了後の参加者アンケートには、両校の取り組み事例や分析結果が参考になった、IRを単なるリサーチで終わらせず、質保証の実行、実践につなげていく考えに共感したなどの回答があり、本シンポジウムがIR担当者たちの有意義な情報共有の場となりました。

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