ダイバーシティ・シンポジウムを開催。文科省採択事業の成果を報告しました                        

3月8日、同志社大学・上智大学ダイバーシティ・シンポジウム「海外先進事例に学ぶ 私立大学のダイバーシティ推進モデル」が、同志社大学今出川キャンパスで開催されました。オンラインでも同時に配信し、合わせて約240人が参加しました。

本学と同志社大学は、「令和3年度文部科学省人材育成費補助事業ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(調査分析)」に採択され、調査研究を進めてきました。今回のシンポジウムは本事業の成果報告として両大学が共催し、海外調査によって得られた好事例をもとに、私立大学のダイバーシティ推進モデルを提案するものです。

シンポジウムの第1部では、T.I.M.E.(Top International Managers in Engineering) Association事務局長のグエナエル・ギレルメ氏が「Gender equality in STEM Research Careers: Policies and Action in Europe」と題して基調講演を行いました。ギレルメ氏は、「高等教育機関における女性研究者―国際比較」「EU委員会によるジェンダー平等政策」「ヨーロッパの大学―実践例」の順に詳しく解説しました。

マヒドン大学の調査報告を発表する出口教授                                         ©同志社大学 ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(調査分析)

続いて、本学と同志社大学が行った調査分析結果の発表がありました。同志社大学学長補佐でダイバーシティ研究センター長の阪田真己子教授による事業概要説明の後、両大学から3人が登壇。同志社大学グローバル・コミュニケーション学部の中村艶子教授はアメリカのスタンフォード大学およびハーバード大学について、同レギーネ・ディート助教はドイツのテュービンゲン大学について、そして本学グローバル教育センター長の出口真紀子教授はタイのマヒドン大学について、それぞれ報告しました。

第1部の後半は、阪田教授と本学研究推進センター長でダイバーシティ推進室室長補佐の齊藤玉緒教授が両大学のモデル提案を行い、続いて、本学が作成した出口教授による意識改革を促進する「マジョリティ特権」の予告動画を紹介しました(4月に本編を公開予定)。

第2部では4人の学長がオンラインで登壇しました                                        ©同志社大学 ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(調査分析)

第2部は、「私立大学におけるダイバーシティ推進―私大の多様性を生かすために―」をテーマに私立大学長座談会を実施。本学の曄道佳明学長、同志社大学の植木朝子学長に加えて、駒澤大学の各務洋子学長および立命館大学の仲谷善雄学長の4人が登壇し、各大学の建学の理念や教育精神を生かしながら、大学トップが連携してダイバーシティを推進していくことの重要性を共有しました。

上智大学 Sophia University