基盤教育センター開設記念シンポジウムを開催。学び続ける時代の大学と教育のあり方を議論しました                         

12月15日、基盤教育センター開設記念シンポジウム「学び続ける時代の基盤教育」が対面とオンラインの併用で開催され、合わせて120人余りが参加しました。

本学では、在学中の4年間を通して生涯学び続けるための「基盤」を身に付けることを「基盤教育」と位置付け、新たな教育体系を2022年からスタートしています。

吉見教授は大学の未来を問いかけました

シンポジウムは、曄道佳明学長の挨拶で始まり、東京大学大学院情報学環の吉見俊哉教授が基調講演に登壇しました。吉見教授は「大学は何処へ―時間論として大学の未来を考え直す」と題し、近年の大学改革に対して、教員や学生の時間の確保という観点から問題提起しました。更に、今日的な学びのあり方として、人生のマルチステージ化に対応した社会人教育の重要性や、複眼的な教育研究の必要性が論じられました。

続いて基盤教育センター長の大塚寿郎文学部英文学科教授が、「全学共通科目の見直しによる新しい教養教育の実践」という同センターの取り組みを紹介しました。大塚センター長は、社会変化の激しい時代において、学生一人ひとりが、批判的思考、展望力、創造力、豊かな人間性とともに、生涯学び続ける基盤を身につけた「自律した学修者」になるという基盤教育の趣旨を説明しました。そして、基盤教育センターの立ち上げから始まり、全学共通科目の体系化、新たな必修科目の実施、「学びを学ぶ」を通した高校からの学びの接続など、新カリキュラムの初年度を振り返った上で、「専門教育、語学教育、全学共通教育の3つのカリキュラムの有機的連携」および「生涯学び続けるための基盤の検証」という今後の課題を挙げました。

この後、曄道学長、吉見教授、大塚センター長に加えて、同センター「思考と表現」領域長の柴野京子文学部新聞学科教授および竹村りょうこ基盤教育センター「身体知」領域准教授の5人によるパネル・ディスカッションが行われました。本学の基盤教育の取り組みや、学び続ける時代の大学と教育のあり方について、活発な議論が展開されました。

会場にも多数の聴衆が集まりました

シンポジウムには、本学教職員・学生および大学・高校などの教育機関関係者の他、高校生も参加。講演や議論に熱心に耳を傾けていました。

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