4月1日、2025年度入学式が東京国際フォーラムにて挙行されました。例年同様、午前・午後の2回に分けて実施。本年度は学部生2,795人、大学院生590人、助産学専攻科生10人が入学し、新たに学生生活をスタートさせました。
式は上智大学管弦楽部の奏楽で始まり、カトリック・イエズス会センターのアントニウス・フィルマンシャー神父(午前の部)、カトリック・イエズス会センター長の酒井陽介神父(午後の部)による祝福では、聖書『マタイによる福音書』の一節が朗読され、上智聖歌隊・上智大学グリークラブが聖歌を合唱しました。

杉村美紀学長は式辞の中で、「学びには様々な形があります。知識や語学を身につけることはもちろん大切ですが、私たちが願うのは、皆さんがそれらの知識を用いる力、それは創造性であったり、様々な多角的視点から物事を考える批判的思考であったり、あるいはそれらを伝える表現力、コミュニケーション力、そしてさらにはそれらを自分のミッション実現のために展開する力です。皆さんの学びが、お一人お一人のニーズに即した意義のあるものとなること、そしてそうした智を身につけた皆さんが、これからの社会の担い手として大きく羽ばたいてくださることこそ私たちの何よりの願いです。」と、新入生を激励しました。
新入生代表による入学の言葉では、寄高琉甫さん(神学研究科神学専攻/午前の部)が「知識が人々の痛みに寄り添い、共に希望ある未来を築くための力となるよう、学び続けて行きたい」、鈴木りささん(経済学部経済学科/午後の部)が「他者のために、他者とともに、の考えを心に刻み、少しでも世界に貢献できるよう、文化や言語、育った環境などが異なる様々なバックグラウンドを持つ人々と協力していきます」と、それぞれ学生生活への抱負を述べました。



サリ・アガスティン理事長は、「教皇フランシスコは2025年を「赦しと和解を求めるための特別な機会」と定めました。広島と長崎の被爆から80年目という節目の年でもあり、世界各地での紛争や戦争、人権侵害、環境問題など困難な状況で、希望と連携の聖年と定めたのです。皆さんにも希望と連帯の巡礼者になっていただきたいです。みなさんの学びが自分自身を有能にし、自らの人生を豊かにするとともに、他者に奉仕し、平和な社会に貢献する存在となることを心から願っています。」と祝辞を述べました。
続いて、米澤実上智大学後援会会長が「上智大学の精神であるFor others, With othersを学びながら、様々な機会をとらえて主体的に挑戦をして能動的に学び、不確実性が高まっている社会でたくましく生きる叡智を養っていただきたいと思います。」と新入生にエールを送りました。
最後に、上智大学管弦楽部の演奏のもと、上智大学混声合唱団アマデウスコール・上智聖歌隊・上智大学グリークラブによる校歌斉唱で幕を閉じました。


