日本の大学では最も優秀な成績を残す
11月16日・17日の2日間にわたって、上智大学が後援する第23回インターカレッジ・ネゴシエーション・コンペティションが開催されました。この大会は、日本語または英語で模擬仲裁・模擬交渉を行う大学対抗戦で、例年、上智大学四谷キャンパスで行われています。
大会には、日本の20大学とオーストラリア、韓国、シンガポールなど海外からの9大学、合計約300人が参加し、150人を超える国内外の実務家・研究者などからなる審査員団を前に、熱戦を繰り広げました。
本学からは、法学部国際取引法ゼミ19人のチームが参加し、総合成績で29チーム中第2位という本学歴代最高の成績を収めました(優勝:チーム・オーストラリア、2位:上智大学、3位:シンガポール国立大学、4位:東京大学、5位大阪大学)。また、日本語の交渉の部では第1位、日本語の部の総合順位で東京大学に続いて第2位、英語の部の総合順位でチーム・オーストラリア及びシンガポール国立大学に続いて第3位(日本の大学でトップ)を獲得。
上智大学チームに参加した法学部法律学科4年の深江夏蓮さんは、「この大会は、ゼミで1年間交渉や仲裁について学んだことを発揮できる集大成の場です。国内外から多くの大学が参加する国際的な大会で、チームの仲間と同じ目標に向けて力を合わせ、大きな成果を収められたことはとても嬉しく思っています。交渉や仲裁のなかで最も大切なことは、自分の主張だけをするのでなく、常に相手の立場に立って全体利益を考えることです。そして、相手の出方を見て臨機応変に対応する難しさもありますが、チームで何度もあらゆるシミュレーションをするなかで、幅広い視点や高い視座で物事を考えられるようになりました。この経験は、社会に出てから多様な立場の方と対話をするうえで役立てたいと思います」と話しています。
指導教員の森下哲朗教授(法学部国際関係法学科)は、「1年前には人前で発表することさえ躊躇していた学生が、初めて会う海外の学生や審査員の前で堂々と意見を戦わせ、このような大きな成果を収めたことを誇りに思います。教員の知らないところで何度も議論を重ね、ときには仲間と言い合いになったり涙を流したりするなかで成長できたこと、そしてこのような大舞台で、チーム全員で力を合わせて楽しめたことは、学生にとって大きな人生の財産になると思います」と語り、大会を振り返りました。