看護学科・助産学専攻科の光武智美助教らが専門的知見を地域に還元
11月18日、四谷キャンパスで「産前のパパ向け育児講座―出産前に考えるパパの役割―」が開催されました。助産師の資格を持つ総合人間科学部看護学科の光武智美助教と同学科助手の近藤千惠氏が講師を務めました。本講座は、令和5年度千代田区事業千代田学の助成を受け、子どもが生まれる前の父親を対象として実施されました。
「産後のママの心身の変化」「赤ちゃんの睡眠リズム」「母乳育児」「赤ちゃんのお風呂」「新生児の抱っこ体験」「先輩パパとの交流会」などのプログラムが用意され、ぎこちない様子ながらも懸命にチャレンジする参加者の姿が見られました。
また、近藤助手は自身の研究データを示しながら、赤ちゃんの睡眠リズムと父親・母親の睡眠リズムについて説明し、赤ちゃんの睡眠に合わせた、産後の睡眠のとり方の工夫について具体的なアドバイスを行いました。
参加した父親からは「赤ちゃんと母親、父親の睡眠リズムの研究データはとても説得力があった。大学と自治体が協働して開催するメリットを感じた」「母乳育児に関して、そのメリットを知ることができ、妻と子どもの栄養法についてよく話し合おうと思った」「子育てに関する知識を、根拠に基づいて教えてもらえたので、妻や家族と話し合う時にとても役に立つと思う」「交流会では、先輩パパや参加者同士の意見交換ができ、不安な思いも安心につながった」などの声が聞かれました。
光武智美助教は、「千代田区に拠点を持つ大学の教員として、そして専門職である助産師の立場として、地域の人々へその知見を伝えることで、地域貢献の意義を肌で感じることができた」と話しています。