大学院グローバル・スタディーズ研究科に国際協力学専攻を開設します

社会人教育を主眼においた実践的な教育プログラムを提供

上智大学では、2021年4月、大学院グローバル・スタディーズ研究科に国際協力学専攻を開設します。

開設の目的

現代社会においては、一つの国だけでは対処できず、複数の国や機関・組織が力を合わせなければ解決できないグローバルな課題への対応が常に求められています。この課題への対応と持続可能な平和や経済・社会・教育開発を促進する上で、国際協力は不可欠な要素です。本専攻では、国際機関や政府、民間企業など国際協力分野の第一線において、多様化するグローバルな課題解決を担う人材を育成します。

本専攻の特長

■高度な専門知識と実務能力を身につけるカリキュラム編成

本専攻の教育の柱は、(1)平和協力/平和構築と(2)持続可能な開発/社会・教育開発の2つです。社会人教育に主眼を置き、国際機関の役割と機能や分野横断的な基礎理論に関する中核科目群に加え、国際協力分野でのキャリアを形成する上で必要な知識や分析力を形成する専門科目群をラインナップ。国際機関・国際協力の実務経験を豊富に有する専門家によるコースワークを開講します。

■海外実地研修の導入

国際機関における実地研修などの実践的なプログラムが選択必修科目として組み込まれています。タイ・バンコクに拠点を構える上智学院設立の事業会社Sophia GEDと連携する計画も予定。また、開講科目の多くは英語での提供となり、国内外から学生を受け入れる体制を整えます。

■夜間・土日の開講と集中講義と早期修了・長期履修制度の導入

授業は平日夜間と土曜日の開講、集中講義などを中心に編成。2年間の学費で3 年間在籍できる長期履修制度など、社会人が学びやすい環境を整えます。

専攻データ
  • 設置時期: 2021年4月
  • キャンパス: 四谷キャンパス
  • 募集定員: 1学年10名(収容定員:20名)
  • 学位: 修士(国際協力学)
  • 専任教員数: 8名
  • 選考方法: 入学試験は年2回。書類審査と面接(オンライン)により実施。

故緒方貞子氏が所長を務めた国際関係研究所の伝統を有する本学では、国際関係や国際協力分野は、教育において重要な柱であり、創立以来、国際機関や国際協力分野で活躍する多くの人材を輩出してきました。昨今、国際機関に勤務する国際公務員への志望者が増えてきている一方で、日本人の専門職員の数、特に幹部職員が少ないことが指摘されています。このような社会状況を踏まえ、本学では2015年には国際協力人材育成センターを設立。国連などの国際機関と連携し、国際協力分野を目指す次世代の人材育成に取り組んでいます。


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