アンカー・ジャパン 取締役 COOの猿渡歩氏がオンライン講演を行いました

講演の様子(※画像は一部加工しています)

11月18日、アンカー・ジャパン株式会社(以下アンカー・ジャパン)取締役 COOの猿渡歩氏が、本学経営学科講義「経営戦略論Ⅱ」のゲストスピーカーとしてオンライン講演を行いました。アンカー・ジャパンは、モバイルバッテリーをはじめとするデジタル製品の開発・製造・販売を行うAnkerグループの日本法人。同社は2013年の設立以来、驚異的な成長を遂げており、今回、授業を担当する網倉久永教授(経済学部経営学科教授)による呼びかけで実現に至りました。

「経営戦略論Ⅱ」の授業では、企業の実例などを通して、技術革新が組織や戦略に対して与える影響を考察しています。猿渡氏からはAnkerグループの紹介や、製品展開の考え方、主力製品のマーケティングを展開する上での4つのP(Product【製品】、 Price【価格】、 Place【流通】、Promotion【販促】)について、説明がありました。

創業から現在に至るまでの成長率(売上伸び率:約1,400%)の秘訣について問われると、「優秀な人材の確保が重要。問題を正しく理解し、ロジカルに分析する力を持っている人を積極的に採用している」と答えました。また、同社の主要マーケットであるEコマース(=オンラインショッピング)の特徴を説明しつつ、「目まぐるしく変化する市場の中で、スピード感をもって経営判断を行っている」と述べました。

学生からの質疑応答では、猿渡氏のキャリアについてまで質問が及び、「(前職の)コンサルティング、投資ファンドの業務でビジネス全体を見渡す機会を得た。人よりも2倍の濃さ、2倍の時間働いてキャリアを圧縮し、それによって得られた時間や知見を機会の平等の実現に少しでも還元したい」と話しました。

本講義には受講生以外にも聴講者ら約70人が参加し、現役のビジネスリーダーと対話が出来る機会とあって関心の高さが伺えました。参加した学生からは「企業の成長には、合理的かつ迅速な判断が必要不可欠であると学んだ」「猿渡氏の人生観に感銘を受け、自身のキャリアを見直す契機となった」といった声が聞かれました。

来年には、同授業内で、競争ポジションや製品ライフサイクルなどの観点も含めた競争戦略全般について、同社経営層によるレクチャーを実施する予定。今回の授業同様、関心がある在学生も聴講いただけます。

上智大学 Sophia University