国連訓練調査研究所(UNITAR)と教育連携協定を締結

今日締結を記念して、四谷キャンパスにて8月30日に広島への原爆投下で被爆した樹木の苗木の植樹式が行われました。UNITARのニキル・セス総代表や杉村美紀副学長、ゲストの被爆者である平田道正さんたちが参加しました。

2019年8月30日、上智大学は国連組織である国連訓練調査研究所(UNITAR)と、教育連携に係る包括的な協定を締結しました。同研究所とは以前より教員を中心にさまざまな交流を行っておりましたが、今回、国際機関とのネットワーク強化と、国際分野でのキャリアを目指す学生に対する教育プログラムの充実を図るための施策の一環として、協定締結に至りました。

UNITARは、1965年にジュネーブに設立された研修を専門とする国連機関です。50年以上にわたり、世界で外交・経済発展・環境・平和・復興といった多分野において、外交官や国際機関の職員などを対象に、研修を行っています。2003年7月には、広島事務所を開設し、その立地を活かして、主に紛争後の復興や世界遺産、安全保障に関する研修を実施しているほか、一般を対象とした公開セッションや青少年大使プログラムなどを展開しています。

この協定に基づき、高等教育、国際協力・開発分野における共同プロジェクトやシンポジウムの実施のほか、UNITAR広島事務所にて本学学生を対象としたインターンシップの受け入れ等を展開します。

協定締結の背景

本学は文部科学省の平成26年度「スーパーグローバル大学創成支援」事業にグローバル化牽引型大学として採択されました。本学では、学生が早い段階で国際機関のプロフェッショナルから学ぶ機会を得ることを重視し、国際協力人材育成センターを中心に、国際協力分野を志す学生への情報発信や、国際機関との共催キャリアセミナーのほか、高校生を含む若者を対象としたプログラムなどを展開しています。

国際機関との連携も強化しており、独立行政法人国際協力機構(JICA)、国連世界食糧計画(WFP)、国連開発計画(UNDP)および国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、UNESCOアジア太平洋地域教育局、国連人口基金東京事務所、アフリカ開発銀行(AfDB)などと連携協定を締結、教育研究活動を通じた相互交流や、国際機関でのインターンシップ機会の創出などを展開するほか、国連を通じて世界を知ることを目的に、各国際機関と協力のもと「上智大学国連weeks」を年2回開催しています。

上智大学 Sophia University