総合グローバル学部の櫻田智恵助教が東南アジア学会で東南アジア史学会賞を受賞しました

総合グローバル学部総合グローバル学科の櫻田智恵助教が東南アジア学会で第23回東南アジア史学会賞を受賞しました。
この賞は、東南アジア史学の研究を奨励し、斯学の発展に資することを目的とし、国際学界に貢献しうる優秀な研究業績を対象として授与される賞です。

櫻田助教は今回の受賞に際して「東南アジア史学会賞の受賞を大変嬉しく、光栄に思います。また、本書の出版に際してご協力くださいましたみなさまに、深く感謝申し上げます。本書は、タイの君主制が辿ってきた歴史から、政治や社会の変化を読み解こうと試みたものです。一次資料の分析にこだわってはいるものの、同時に、読者のみなさまが歴史の読み物としてもワクワクできるような書籍にできていれば著者冥利に尽きます。今後も地域研究者として誠実に研究と向き合い、精進したいと思っています。」と語っています。

授賞式および受賞記念講演は、東南アジア学会第107回研究大会(2025年12月6日・7日、於・亜細亜大学)にて行われる予定です。

  • 学会名:東南アジア学会
  • 賞 名:第23回東南アジア史学会賞
  • 論文タイトル:『国王奉迎のタイ現代史—プーミポンの行幸とその映画』(2023年 ミネルヴァ書房)
  • 受賞者:櫻田智恵(総合グローバル学部総合グローバル学科 助教)
  • 受賞日:2025年12月6日
  • 関連サイト:東南アジア学会ウェブサイト

研究内容

タイの9世王プーミポン(在位1946~2016年)は1970年代以後絶大な政治的権威を揮った。本書は、9世王の権威は国民からの敬愛、すなわち国民に知ってもらい、好かれ、敬われることに由来していたとし、9世王が敬愛獲得の手段として重視したのは行幸と映画であったと主張する。行幸の重要性とは、民衆が奉迎に参加し臣民意識を自認して国王との一体感を体験したことであり、本書ではそれを可能にした盛大な奉迎セレモニーが整備される過程、およびそれを撮影した映画が拡散されていく様相を描き出している。

上智大学教員教育研究情報データベース

櫻田智恵
総合グローバル学部総合グローバル学科 助教

上智大学 Sophia University