11月19日、第12回上智大学全国高校生英語弁論大会「ジョン・ニッセル杯」を開催しました。
今回の大会テーマ“Coexistence for a Sustainable Future”のもと、全国から応募した264人の中から、第一次審査を通過した20人の高校生が本選に挑みました。
本選の出場者は下記のとおりです。(1名は残念ながら体調不良により欠席されました。)
エントリー No. | 氏名 | 在籍高校名 | 学年 |
1 | 芦田 幸来 | ケイ・インターナショナルスクール東京 | 3 |
2 | 杉本 苗優 | 東邦高等学校 | 1 |
3 | 熊谷 華恵 | 東京都立立川国際中等教育学校 | 2 |
4 | 酒井 理央 | 富士見丘高等学校 | 2 |
5 | イートン ソフィア 葵沙 | 仙台育英学園高等学校 | 3 |
6 | 稲田 凜理 | 富士見丘高等学校 | 2 |
7 | マクニール 健 アレキサンダー | 名古屋国際高等学校 | 2 |
8 | 横江 莉世 | 大妻中野中学校・高等学校 | 2 |
9 | 磯貝 咲文 | 鳥取県立米子東高等学校 | 3 |
10 | 北村 季亜奈ケルトナー | 同志社国際高等学校 | 2 |
11 | 髙木 菜々子 | 昭和女子大学附属昭和高等学校 | 1 |
12 | 春山 夏菜絵 | 筑陽学園高等学校 | 2 |
13 | ツィピリョワ アレクサンドラ | 富山国際大学付属高等学校 | 2 |
14 | リー エマ ローレン 蘭 | 横浜翠陵高等学校 | 2 |
15 | 奥村 美柚 | 滝高等学校 | 2 |
16 | 山口 芙愛香 | 同志社国際高等学校 | 1 |
17 | 喜多 竜太郎 | 浦和実業学園高等学校 | 2 |
18 | 横森 薫 | 洗足学園高等学校 | 2 |
19 | 孫 譽娜 | 関東国際高等学校 | 2 |
20 | 小林 しい | 明治学院高等学校 | 2 |
厳正な審査の結果、下記の方が入賞されました。
第12回ジョン・ニッセル杯入賞者
順位 | 氏名 | 在籍高校名 | 学年 |
1 | 稲田 凜理 | 富士見丘高等学校 | 2 |
2 | 山口 芙愛香 | 同志社国際高等学校 | 1 |
3 | 磯貝 咲文 | 鳥取県立米子東高等学校 | 3 |
4 | 横森 薫 | 洗足学園高等学校 | 2 |
5 | 北村 季亜奈ケルトナー | 同志社国際高等学校 | 2 |
6 | 熊谷 華恵 | 東京都立立川国際中等教育学校 | 2 |
英検賞 | イートン ソフィア 葵沙 | 仙台育英学園高等学校 | 3 |
優勝者の稲田凛理さん(富士見丘高等学校2年)は、ジェンダー差別をめぐる状況について、自身のアメリカと日本の双方の学校での生徒会活動に関する経験や、映画“Hidden Figures”で描かれた女性科学者たちへの差別的扱い、医学部入試における女子受験生差別、出生率低下について女性たちが非難される風潮などの具体的な事例を交えて語り、誰もが性別に関わらず能力をいかして活躍できることが、すべての日本人にとり真に持続可能な社会をもたらすと訴えました。
2位の山口芙愛香さん(同志社国際高等学校1年)は、祖母から50年ほど前に作られた美しい浴衣を譲り受けたことをきっかけに、古来日本人が持っていた「足るを知る」という価値観を見直し、さらに、アパレル産業が環境に大きな負荷を与え、かつ低賃金労働の温床であることを学んだと述べ、現代のゆきすぎた商業主義を反省し、既に所有する物を大切にすることがよりよい未来につながると語りました。
3位の磯貝咲文さん(鳥取県立米子東高等学校3年)は、過度の照明は人体に害を及ぼすと言われており、キルギス共和国からの帰国後に、明るい照明のためかしばらく不眠に陥った経験があること、また、人間への害のみならず、星を頼りに方角を把握する渡り鳥の方向感覚を狂わせてしまうことなどの問題に触れ、「明るい未来のためにより暗い夜をめざそう」とユーモラスに締めくくりました。
審査の結果、上位6名と特別賞「英検賞」1名の合計7名が表彰され、トロフィー、表彰状、副賞が授与されました。6位までの入賞者が本学へ進学した場合、奨学金が支給されます。
出場者のスピーチ動画は、上智大学オープンコースウェアで公開中です。
上智大学オープンコースウェア 第12回上智大学全国高校生英語弁論大会ジョン・ニッセル杯