日本・スウェーデン国際学術コンソーシアム(大学間連携)「MIRAI Seminar 2018」を開催しました

MIRAI プロジェクトは、2015年3月に開催された「日本・スウェーデン学長サミット」をきっかけとして形成された、本学を含む日本側8大学、スウェーデン側7大学をメンバーとする国際学術コンソーシアム(大学間連携)です。学術研究交流・連携の更なる発展を目指し、年に一度、両国のメンバー大学から研究者が一堂に会しセミナーを実施しています。

今年は都内の大学を舞台に、両国から各分野におけるトップレベルの研究者が集いました。また、今年は日本・スウェーデン外交関係樹立150周年の節目の年にあたり、両国の政府や研究助成機関関係者を招いて共同研究、学術交流の新たな可能性も模索しています。

セミナーは10月10日に東京大学で開催された総会で幕を開けました。「高齢化社会のための持続可能な社会システムと科学技術」と題し、2014年にノーベル物理学賞を受賞した天野浩名古屋大学教授らの講演や、本学から経済学部長の青木研教授が登壇したパネルディスカッションが行われました。10月11・12日の両日は、テーマ別に東京大学、早稲田大学、および本学の3会場で分科会が行われました。

基調講演を行う申教授

本学での分科会は、「Sustainability」をテーマとし、若手を中心に日本の5大学から14人、スウェーデンの7大学から15人の研究者および両国関係者合わせて45人が参加しました。曄道佳明学長による歓迎の挨拶に続き、理工学部の申鉄龍教授らの基調講演、ポスターセッションなどに続いて、「Environment and Water resources(環境と水資源)」 「Sustainable energy and Emerging technology for sustainability(持続可能エネルギーと持続可能性のための新技術)」の2つのグループに分かれて個人の研究発表とディスカッションが行われました。

このプロジェクトを通じて本学とチャルマース工科大学、ストックホルム大学およびウメオ大学との新たな共同研究がスタートするとともに、今年8月には博士後期課程学生を対象とした共同プログラムが本学で実施されています。
まとめの全体会議でも今後の学術研究交流について活発な議論が行われ、盛況のうちに分科会を終了しました。その後早稲田大学に会場を移して最後の討議が行われ、来年11月スウェーデンでの再会を約束しました。

上智大学 Sophia University