赤十字国際委員会の報道作品コンクールで文学部新聞学科の学生3人が大賞などに入賞しました

ICRCのリン・シュレーダー駐日代表からトロフィーを受け取る石川奈津美さん(右)

若い世代が取材した映像ドキュメンタリーや文章記事、写真などからすぐれた報道作品を選ぶ「ヤング・リポーター・コンペティション」で、文学部新聞学科の学生3人に大賞はじめ各賞が贈られました。赤十字国際委員会(ICRC)が主催するこの賞は、「多様性と寛容」をテーマした報道作品から選ばれます。

2回目となる今年、「大賞」のICRC 賞は3年生の石川奈津美さんの映像ドキュメンタリー作品「虹の十字架〜ある牧師の物語〜」に贈られました。この作品は、同性愛などのLGBT、性的少数者たちの支援を続けている牧師の生き方を追いかけたものです。

4月3日に行われた表彰式にて、石川さんにはトロフィーが授与されたほか、副賞として、赤十字が救援活動をしている海外拠点を取材する機会が与えられました。受賞のスピーチで石川さんは「これからも社会的に声を上げにくい人たちの声に耳を傾ける作品を作っていきたい」と抱負を語りました。

(向かって左側から)「佳作」の松本日菜子さんおよび早稲田大学生、「大賞」の石川奈津美さん、「日本赤十字社賞」の石井里歩さん

今回から新設された日本赤十字社賞には、3年生の石井里歩さんの文章ルポ「生活の『ささくれ』お取りします!」が選ばれました。この作品は、一人暮らしの老人の生活の困難を取り除いている若者たちの活動を追いかけました。石井さんには日本国内の赤十字の活動拠点を取材する機会が与えられます。

佳作の2作品のうちの1つにも、4年生の松本日菜子さんの映像ドキュメンタリー「真夜中のきょうしつ」が選ばれました。この作品は東京・新宿で行われているホームレスの夜回りボランティアを取材、野宿者の人たちが持つさまざまな個性や人生経験に焦点を当てたものです。

今回入賞した3人はいずれも新聞学科の水島宏明教授のゼミに所属し、授業でさまざまな現場を取材して、映像作品や文章作品を完成させる勉強をしています。石川さんらの作品は赤十字国際委員会の以下のホームページで見ることが可能です。

赤十字国際委員会ホームページ

上智大学 Sophia University