多様な価値観を持つ人々と共生するということを体感したシアトルでの9カ月
上智大学では毎年多くの学生が日本を飛び出して世界各国に留学しています。言語、文化、生活習慣の違いを乗り越えた先に見えたものとは。留学した学生たちの声を集めました。
私は2017年9月からアメリカ・シアトル大学に交換留学をしました。9カ月間の留学生活では、言語や文化の違いにもどかしさや驚きを感じることが何度もありましたが、多様なジェンダー観や食文化をもつ人々と共生する重要性を学ぶことができたと思います。
特に私は、アメリカの災害対策や市民社会を分析するため、地域の防災訓練やボランティア活動に参加しました。その中で、人々の地域貢献に対する主体性と寛容性を実感しました。
写真は、ホームレスの方のための家づくりボランティアに参加した時のものです。自らの手で木材を切って組み立て、家にペイントをし、火災報知器を設置するまでの作業を行いました。さまざまな職業や国籍、年齢を越えた人々が参加しており、留学生の私もすぐに打ち解けることができました。
地域の人々の役に立ちたいという想いを共有したからこそ、チームとして目的を達成できたと考えます。この経験から、多様性を受け入れ、共生する社会の必要性を身をもって感じました。