■名前:真弓 大樹 ■学部学科・学年(留学当時):外国語学部英語学科3年 ■留学時期:2025年8月~9月 ■留学先(国・大学):インドネシア・サナタダルマ大学(USD) ■留学形態:実践型プログラム「フィールドワークの実践を通して学ぶマレー世界」
上智大学では毎年多くの学生が日本を飛び出して世界各国に留学しています。言語、文化、生活習慣の違いを乗り越えた先に見えたものとは。留学した学生たちの声を集めました。
短期プログラムの説明会に参加した際、「海外の大学で勉強できる最後の機会」と感じたことが、留学を決意したきっかけです。それまで家庭の都合で留学に行くことはないだろうと考えていたので、直感でその選択を取ってよいのかと悩みました。しかし、周囲の応援もあり、自分の意思を信じて、参加を決断しました。
それまで東南アジア地域について勉強をしていたこともあり、今回のプログラムか同じ実践型プログラムの「東南アジアに学ぶ」のどちらかに絞りました。そのような中で、特に海を通じて多様な文化や人々が交流してきた島嶼部東南アジアに関心があり、その地域を代表する国の一つであるインドネシアを選びました。
複数人の学生で行動するプログラムでありながら個人で申し込んでいたので、一緒に学ぶ学生との関係構築には不安がありました。また、どんなに準備を進めても完璧だと感じたことはなく、不安とプレッシャーが常に心の中にありました。
現地の公用語となるインドネシア語の勉強を含め、社会や人々の様相を現地メディアから学ぶことで留学に備えていました。1つ後悔している点を挙げるとするならば、自己紹介に苦労したことです。現地の大学生と円滑に交流ができるように、表現の仕方をもう少し学んでおけばよかったと思っています。
お互いの言葉が通じなくても理解し合える空気があり、困った所があればすぐに教えてくれる、親切で優しい学生が多かったです。先生や大学職員の方々も私の意見を尊重してくれたため、臆することなく相談や質問ができました。
ホストファミリーとは毎晩話す機会があり、その中でそれぞれの文化について紹介し合うなどして、お互いを知りながら交流を深めていきました。グループワークでは、現地大学の学生が1人ずつ付いてくれたので、授業や生活のルールについて尋ねることで学生ともコミュニケーションをとることができました。
インドネシア語の授業と文化体験を中心とした授業の2つに参加し、前者は教科書を通して学ぶ日本の授業形式と似ていると思いました。一方で文化体験では教室を離れ、現地の学生と共に詩を作ったり、ガムラン(ジャワの伝統音楽)を演奏したりするなど、実践を通して学ぶ特別な授業でした。
現地のニュースやSNSを通じて社会情勢を知ることに力を入れました。流れてくる情報が何を表しているのかを調べ、その善悪の背景にある社会や個人の価値観について考えていました。
留学先のジョグジャカルタは大学が数多くあるということもあり、学生に親切な人が多いと感じました。スーパーのレジで困ったときに、後ろにいた人が話しかけてくださり、自分の拙いインドネシア語でも優しく対応してくれたことを覚えています。
滞在中にデモが発生し、一時期外出すら出来なくなってしまったことです。外出が制限される中でも、大学の先生やホストファミリーと連絡を取りながら安全を最優先に行動しました。その一方で、現地の社会状況について学ぶ機会と捉え、自分にできる学びを継続しました。
自分とは異なる価値観や考え方を自然に受け止められるようになったことです。違いがあるからこそ、お互いを理解することを諦めず、聞きたいことがあれば躊躇せずに話しかけるべきであると考えるようになりました。
学びの視野が広がりました。フィールドワークを通して、文化人類学や言語社会学など社会を研究する学問に関心を持つようになり、卒業後も東南アジア社会への理解を深めていきたいと思っています。
留学に行く理由が思いつかない人もいるでしょう。「行きたい」と思ったことが何よりも大切な理由だと私は考えます。多くの困難があると思いますが、それを理由に諦めることはもったいないです。踏み出したその一歩をぜひ大切にしてほしいです。
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現地で学び、現地で考える。インドネシアで深めた異文化理解