客観的な視点を持ったら、違った自分が見えてきた。

山下 友希さん 
文学部新聞学科4年(株式会社電通 内定)

留学、課外活動、サークル、ボランティア、インターンシップ。夢をかなえるため、そして自分を成長させるため。大学でさまざまなことに挑戦した学生たちが語る入学から現在までの変化と成長を紐解きます。

好きなことを追い求める。それが、私の原点。

山下 友希さん 文学部新聞学科4年(株式会社電通 内定)

小さな頃から日本のアイドルグループやK-POPが大好きで、将来はエンタメ業界で働きたいと思っていました。そのためには大学に進学しなければならないことも分かっていましたが、中学時代はライブに行ったり、グッズを買ったりすることに夢中で勉強は疎かになっていましたね。

 父の海外赴任でアメリカの高校に通うようになって、アイドル以外の趣味や勉強にも目がいくようになり、高校卒業後に帰国生入試で上智大学を受けました。

 私は教授や他の学生との距離が近い環境で学びを得たいという希望を持っていたので、上智がピッタリだったんです。キャンパスを見に来た時にビビッときたのを今でもはっきり覚えています。

 その距離の近さと、密なコミュニケーションが図れる環境は、授業だけでなく就活の時にもあり、ありがたく感じました。

 何といってもキャリアセンターの存在は大きかったですね! 気軽に相談できる環境というのはコンパクトな大学ならではの強み。グループディスカッションに失敗して相談した際も「リーダー的ポジションを取りたいなら一歩引いてごらん」とまさに私の性格を理解した上でのアドバイス。そこからは自分を客観視するよう心掛けました。

目標への近道は自分を知ること、心を開くこと。

今振り返ると、大学に入るまでの私は、自分自身についてよく分かっていなかったと思います。クラブ活動などで部長を務めることも多かったのでリーダーシップはある方だと自負していましたが、逆に人に頼るのは苦手だったかもしれません。

 自分のことを考えるきっかけになった出来事はたくさんありますが、特に印象に残っているのは、ある授業の先生に誘われて企画段階から参加した「障がい者のリアルを考える学外ゼミ」での体験です。実際に生きづらさと向き合う著名な方々にお会いする機会が何度かあって、直接お話を伺っているうちに自分の中にもすごく共感できる部分があることに気付いたんです。自分のことが分かってくると、周囲に合わせることなく自然体でいられるようになりました。すると以前よりも心を開けるようになって、相談するのも、頼るのも簡単になりましたね。

 就活を始めてからも、しばらくはずっと“エントリーシート落ち”だったのに、キャリアセンターに通うようになってからは、あらゆることがスムーズに。そこからはエンタメ業界だけでなく、新たに最も興味を抱くようになった広告業界を含め多くの企業から内定をいただきました。進路を絞る際は迷いましたが「好奇心旺盛な自分の性格を考えると幅広いキャリアを積めそうな企業が良いだろう」という自己分析から広告代理店に決めました。

 配属先で何ができるかまだ分かりませんが、「一緒に働けて良かった」と思ってもらえるよう自分らしくがんばりたいです。

【中央図書館・総合研究棟】
歴史学や文学から芸術学、工学まで。図書約110万冊と雑誌約11,000タイトルの蔵書で、学生たちの好奇心に応える知の海原です。多目的学習スペース『ラーニングコモンズ』も多くの学生に活用されています。

※この記事の内容は、2022年10月時点のものです。

上智大学 Sophia University