第4回日本語スピーチコンテストを開催

優勝・準優勝受賞者

言語教育研究センター主催「第4回上智大学留学生日本語スピーチコンテスト」の表彰式が2022年3月5日に開催されました。上智大学で日本語を受講中の留学生が学習成果を公の場で発表する機会として、初級・中級部門、中級後半・上級部門の2部門で行われました。
今回は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、入賞者は映像による最終審査で決定し、言語教育研究センター長の藤田保教授や日本英語検定協会会長・本学名誉教授の吉田研作先生ら4人の審査員が内容、構成、言語の明瞭さ、話し方などを考慮して審査を行いました。
当日は一次審査を通過した各部門5人の学生が登壇しました。計10人の出身国は5カ国にわたり、日本への興味や留学について、社会の在り方から将来の夢などバラエティに富むスピーチが動画により披露されました。日本語科目の講師をはじめとする約30人の視聴者が、留学生のスピーチに真剣に聞き入りました。

本選出場者と審査員の皆さん

中級後半・上級部門の優勝者は中国出身のチン・フェイフェイさん(社会福祉学科)。スピーチのタイトルは「善と悪と人」。性善説と性悪説について、人を善悪で分けることに拘るのではなく、今現在どうであるかが大切だということを、自身の体験をもとに語りました。
他の入賞者は以下の通り。中級後半・上級部門準優勝 キム・ジユンさん(韓国・国際教養学科)。初級・中級部門優勝 タイ・ジョミンさん(中国・国際教養学科)。同準優勝 ライタタ・ディープさん(インド・グローバル社会専攻)。優勝者には10万円、準優勝者には5万円の学習奨励費が授与されました。
審査員を務めた吉田研作上智大学名誉教授からは、「特にオンラインでは相手が見えない状況も多いが、伝えたいことが伝わるように相手を想像しながら相手に合わせた話し方を心掛けることが大切」との講評をいただき、大きくうなずく出場者の姿が見られました。
優勝、準優勝者の受賞スピーチの後、出場者の笑顔の記念撮影で表彰式は幕を閉じました。

上智大学 Sophia University