(学生の皆さんへ)学長メッセージ ~緊急事態宣言の発令にあたって~

2021年1月7日
上智大学長 曄道佳明

新しい年を迎えて早々に、首都圏では新型コロナウイルス感染拡大が止まらず、緊急事態宣言が発出される事態となりました。感染の危険性がより一層身近なものとなり、学生の皆さんも不安を感じていると思います。

今回の宣言発出を受けて、当面の大学の活動について協議した結果、今学期の授業は予定通り対面とオンラインを併用して継続することとしました。対面授業については、健康上の不安がある場合、オンラインによる受講でも不利益になることはありません。また卒業、修了に向けての実験などの研究活動、それを支える図書館等の施設利用も維持します。本学では入構者の確認、検温、十分な対人距離を確保した教室使用など、感染防止策を講じてきました。今回の緊急事態宣言では教育機関への休校要請等は特に行われないことも踏まえ、引き続き細心の注意を払いながら教育・研究活動を継続する判断をしました。ただし、状況がさらに悪化した場合には、皆さんや教職員の安全確保のため、さらに踏み込んだ措置を取りますので、大学からのお知らせには注意してください。

他方、課外活動については、残念ながら当面の間、対面での活動は停止をお願いします。学生の皆さんがどれだけ感染防止に気を遣い、工夫をして活動してきたかは十分承知しています。1年生の大学生活を仲間として支えることにも尽力し、さまざまな場面で上智の精神を体現してくれたことに心から敬意と感謝の意を表します。課外活動の制限は不本意ですが、社会の回復に向けた貢献と考え、感染の拡大をくい止めるべく、宣言解除までの間は今後の活動に備えていただきたいと思います。

社会活動の制限による心理的な不安、経済的な心配ごとなどに対し、緊急事態宣言下でも今まで通り学生センター、カウンセリングセンターは常時皆さんからの相談を受け付けています。キャリアセンターもオンライン相談や多数の動画配信を続けて、皆さんの進路選択を支援していますので、ぜひ活用してください。

すでにお示ししている通り、2021年度は対面授業を中心とし、一部にオンデマンドの授業を取り入れる方針で準備を進めています。皆さんとご家族の健康が守られ、キャンパスでの活動再開が可能になるよう、何としてもこの感染拡大を鎮静化させ、この局面を乗り越えなければなりません。引き続き自覚を持って行動し、感染を防ぐ努力を怠らないよう、どうぞ各自がその責任を果たしてください。コロナとの付き合いはすぐには終わらないかもしれませんが、私たち自身が持つ力を信じ、困難に直面する世界中の人々とともに乗り越えていきましょう。

上智大学 Sophia University