教皇フランシスコの来校について

2017年12月に開催された「教皇フランシスコと話そう」

11月23日から26日にかけて、教皇フランシスコが訪日されます。日本最終日の11月26日、教皇が四谷キャンパスに来校し、お言葉を頂くこととなりました。本学への教皇の訪問は、1981年の聖ヨハネ・パウロ2世教皇の来校以来、38年ぶりとなります。

教皇フランシスコは、本学の設立母体であるカトリック・イエズス会出身の初の教皇です。2017年12月18日には、映像回線を通じた企画「教皇フランシスコと話そう」において本学の学生たちとの対話を楽しまれるなど、交流を重ねました。

教皇フランシスコをお迎えするにあたって
上智学院理事長 佐久間 勤

フランシスコ教皇のご訪問を大きな喜びをもってお迎えいたします。上智大学は聖ピウス10世教皇の望みによりその設立がイエズス会に託されました。聖ヨハネ・パウロ2世教皇は1981年の来日の際、四谷キャンパスを訪れてくださいました。このように教皇とは少なからぬ縁のある上智ですが、フランシスコ教皇には私たちはこれまでにも増して親しみを覚えます。なぜなら、1992年にブエノスアイレスの補佐司教になられるまで、イエズス会に属する神父であられたからです。上智学院とその設置校は全世界のイエズス会系大学・学校と”Man for Others”という共通の精神で結ばれています。フランシスコ教皇から同じ精神を感じ取って、私たちは教皇に一層の親しみを感じます。

歴代の教皇と同じくフランシスコ教皇もまた、世界の平和と対立するものの和解のため全力を注いでおられますが、近年特に印象深い場面は、南スーダンの平和のための働きでした。対立する政治リーダーに和解を呼びかけるだけでなく、ローマで話し合いの場を設け、そこで両方のリーダーの足下に跪いて靴に接吻されたのでした。自らを低くし、嘆願する姿勢から、『仕えるリーダーシップ』(serving leadership)という『他者のために、他者と共に』生きることの神髄を、多くの人が見て取ったことでしょう。

フランシスコ教皇が上智の若者に送られるメッセージに耳を傾け、建学の精神をより良く生きる励ましをいただきたいと願っています。


※今回の訪問は、本学学生を対象としたものであり、一般の方はご参加いただけません。あらかじめご了承ください。

上智大学 Sophia University