6月7日、総合人間科学部の教育学科および看護学科の学生・大学院生が、タイのマヒドン大学公衆衛生大学院の大学院生とともに、オンラインによる国際協働学習(COIL:Collaborative Online International Learning)に取り組みました。本プログラムには、国際教育開発学ゼミ(担当:小松太郎教授)に所属する学生と、看護学科の学部生・大学院生(担当:岡本菜穂子准教授)あわせて10名が参加。マヒドン大学からは、公衆衛生看護学修士課程に在籍する学生20名(多くは地域保健看護師)が参加しました。
「学校および地域における健康教育」を共通テーマに、国や専門分野を越えて、教育のアプローチや課題を比較・検討しました。小松教授による「健康、教育、開発」に関する講義の後、日タイ混成グループで学校における健康教育について意見を交換。続いて、マヒドン大学のArpaporn Powwattana准教授による講義では、地域を基盤とした健康教育の実践と課題を学び、非感染性疾患(NCDs)への対応や行動変容の促進について議論を深めました。
学生たちは、「タイの性教育の先進性に驚いた」「異分野の学生との交流で健康教育を見直せた」「言語や文化の違いを越えた学びができた」といった声を寄せ、今後の継続やより深いテーマへの発展を望む意見も多くありました。本プログラムを通じて、学生たちは社会・人間科学の理論を活かし、脆弱な立場にある人々の課題を多角的に考察。また、多文化協働を通じて、批判的思考力や創造性、国際的な対話力を育む貴重な学びの機会となりました。

