2025年3月14日から17日の日程で、奄美大島・宇検村の自然と文化、そしてマングローブ植林を体験するエコ・スタディツアーを実施しました。このツアーは2023年度から実施され、2023年9月に上智大学、宇検村、日本航空、伊藤忠商事の4者が締結した宇検村における環境保全・地域振興に関する産学官連携協定に基づく取り組みです。
ツアーには10名の本学学生が参加し、生態系保護や環境保全への理解を目的とした天然記念物のクロウサギナイトモニターツアーや、マングローブ植林作業を行いました。また、各種伝統文化体験や地域住民の方との懇親会を通して、宇検村地域の伝統や文化、様々な課題についても学びました。
3日目には宇検村役場職員の方の講演の後、「環境保全」「地域活性化」「空き家問題」について、ツアー前学習とツアー体験を基に宇検村役場職員へチームごとのプレゼンテーションを行いました。宇検村役場職員の方からは「すぐに採用したいアイデアや提案が多く、とても参考になった」「宇検村以外の人々が宇検村のために提案を考えてくれて感銘を受けた」という感想を頂きました。
また、本学大学院地球環境学研究科の織 朱實教授によるSDGsについての講演が行われ、その後カードゲームを通じてSDGsを考えるワークショップを実施しました。宇検村役場職員、ツアー企画の日本航空社員と共に4チームに分かれ、それぞれが仮の国の代表者としてプロジェクトを通じて世界(経済・社会・環境の3要素)がどう変化していくかを考えました。
参加学生からは「ツアー前にインターネット等で調べた情報だけでは、人と自然が共生する環境構築のイメージが湧かなかった。しかし、ツアーの中で自然や文化など潜在している価値が沢山ある村であることに気づき、宇検村が持続可能な村づくりのロールモデルになれるのではないかと考えた。地域住民との交流や体験を通じて、金銭では買うことのできない奥深い豊かさに気づくことができた」「ニュースで見聞きしていたことと、実際に聞いたお話にズレがあり、まちづくりや環境保全活動などを行う際に実際に現地の人の声を聞くことの大切さに気がついた」などの声が寄せられました。
本ツアーは今後も改善を重ねて継続的に実施し、植林等の推進による環境保全、宇検村の地域振興に貢献していきます。









<参加学生によるプレゼンテーション資料>
・環境保全
・地域活性化
・宇検村の空き家問題