6号館1階展示スペースにて、企画展「文化財をとおして地域と結びなおす」を開催しています。
1960年代、千葉県東側臨海部の長生郡にて、本学史学科を母体とする学内学会 上智大学史学会と、学生のサークル 史学研究会により、考古学・歴史学・民俗学にまたがる総合調査が行われました。
1968年に最終報告書を刊行、本調査は一段落を迎えましたが、未だ成果のすべてを公開しないままに、収集された貴重な史資料は倉庫の奥へ「死蔵」され、次第に忘れ去られてゆきます。
しかし、それから50年が過ぎた2017年、千葉県一宮町教育委員会からの問い合わせをきっかけに、再びこの調査に照明が当てられました。そうして、研究者・学生・地域社会が協働、「青春の思い出」を作ろうと調査に打ち込んでいた当時の学生たちの姿や、彼らを期待をもって見守っていた地域の人びとの様子が明らかになってきたのです。
本展示では、当時収集された考古遺物や史資料を通して調査の概要を紹介しつつ、地域の人びとや卒業生へのインタビューからその具体相を探ります。また、来歴不明の文化財にあらためてメタ・データを付与する〈再物語り化〉の経過を整理し、大学が地域に関わる意味、責任について考えます。
展示概要
- 会期 2025年12月5日~2026年2月20日
※年末年始、6号館閉館時は見学不可 - 場所 6号館1階(ソフィアタワー)1階展示スペース
- 入場方法 申込不要・入場無料・自由見学
- 主催 上智大学文学部史学科
- 問合せ dhistory@sophia.ac.jp
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