学科の特色

社会学科では、社会関係や社会制度を研究し、人間の行動や意識が社会環境によってどのように形成され、また社会をどのように形づくるのかを探究します。社会学者はこのように社会現象の背後にあるメカニズムを明らかにし、より良い社会のあり方を考えるために、現実を批判的に問い直します。

社会学は、人間生活のあらゆる側面を扱う幅広い学問分野です。個人間の関係や地域社会の出来事といったミクロな分析から、グローバルな課題に関するマクロな研究まで、多様な視点を含みます。この伝統に基づき、社会学科では、人間社会への知的好奇心と批判的関心を育み、社会現象の原因と結果を理解する力を養うカリキュラムを提供しています。

社会学理論や実証的研究方法に関する授業を通じて、複雑な現代社会を分析し理解するための基礎的なスキルを身につけます。さらに、現代社会のさまざまな側面とそれが社会構造や社会変動とどのように関連しているかを理解し、国際的かつ人道的な視点から課題に取り組み、包摂的で持続可能な社会を実現するための社会学的な解決策を提案する力を養います。

カリキュラム

as of 2025

※科目の詳細については、シラバスをご覧ください

教育の目的・方針

社会に関する問題関心を養い、社会現象に社会学的視点からアプローチし、実証的な方法を用いて分析し、そのメカニズムを理解する能力を養うこと

社会学的な思考法と方法論を習得し、実践的な場面で、国際的な視野と人道的な立場から問題解決について提言できる人材を養成すること

本学科では、人間の尊厳を守る公正な社会の実現に向けて、次のような能力をもつ人材を養成することを目的として、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。卒業要件を満たせば、これらを身につけたものと認め、学位を授与します。

  1. 社会について様々な問題関心をもち、社会現象の理解に社会学的視点をもってアプローチできる能力
  2. 基礎的な理論と実証的な方法を用い、社会現象のメカニズムについて理解と分析をする能力
  3. 現代社会の諸領域の特徴を社会構造と社会変動との関連の中で把握する能力
  4. 多様な他者を理解し、他者と共存する社会の形成に向けて、社会学的な視点を活かした問題解決が提言できる能力

なお、上記に加え、SPSFでは6学科(新聞学科、教育学科、社会学科、経済学科、経営学科、総合グローバル学科)共通要件として、学生が卒業時に身につけているべき能力や知識を次のように定めています。

  1. Sustainable Futuresについての基礎知識を修得の上、その必要性を理解し、自らの専門分野と様々な分野の知見を活用し、関連する諸課題の解決に向けた行動をとることができる。
  2. 自らの専門分野に加え、6学科のうち、自らが所属する学科以外の5学科の様々な分野の視点や手法を理解し、多様な角度からものごとを考え、表現することができる。

本学科では、ディプロマ・ポリシーに沿って、次の趣旨を盛り込んだ科目によってカリキュラムを編成しています。

  1. 基本的な社会学的視点と、問題関心を社会学的に設定する方法について、少人数の演習によって修得させる。
  2. 社会学の基幹となる「理論と方法」について、社会学理論によって論理的思考法、問題意識の概念化・モデル化を理解し、社会調査法による質的調査および量的調査の技術を修得させ、社会現象の分析能力を養う。
  3. 身につけた理論と方法を現代社会の特定領域に応用して、その構造と変容の理解を深める。
  4. 各自の問題意識にもとづいて研究課題を設定し、人間の尊厳を重視したグローバルな視野から、高度な社会学的な分析と考察ができる力を養成する。

なお、上記に加え、SPSFでは6学科共通のディプロマ・ポリシーの達成を目的として、次のようにカリキュラムを編成しています。

  1. 1年次にはSPSF共通科目でSustainable Futuresの基礎知識と各専門分野の視点から見た関連する問題を理解する。そこで得た知見を踏まえつつ、全学共通科目の選択科目を通じて、Sustainable Futuresを巡る諸課題に対する理解をさらに深めるとともに、各学科開講の専門科目を学び、各専門分野の視点・内容および手法を学ぶ。3年次にはSPSF共通科目で学んだ知識を統合し、Sustainable Futuresを巡る諸課題の解決に向けた実践力の基盤を養う。
  2. 自学科の専門分野について段階的に学ぶとともに、他学部・他学科開講科目のうち選択必修や選択科目に指定された科目を中心に幅広く学び、多様な視点・内容や手法、包括的な考え方を身につける。

本学科は、学位授与に向けた人材養成の目的を達成するため、以下のような意欲や関心を持つ学生の受け入れを希望します。

  1. 社会や文化と個人との多様な関係を深く理解するため、政治・経済・歴史など社会の広い領域への関心を持つこと。
  2. 論理的な思考力とコミュニケーションへの積極的な姿勢を持ち、さらにそれを鍛えて、他者や社会に対する豊かな想像力を育みたいという強い意欲を持つこと。
  3. 社会のメンバーが相互に理解しあい、その誰もが尊重される公正な社会の実現に向けて、自分なりの方法で貢献していきたいという将来構想を持つこと。

教員一覧

今井 順 教授

SPSF
研究分野 新制度論に基づき、雇用関係やその社会的不平等との関係について研究
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田渕 六郎 教授

SPSF
研究分野 家族とライフコースの社会学、エイジングの社会学などについて研究
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中澤 秀雄 教授

SPSF
研究分野 地域・環境社会学を足場に、まちづくりや資源エネルギー、災害復興について研究
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Carola HOMMERICH 教授

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研究分野 リスク社会論、客観的な生活状況と幸福度との関連について研究
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猿谷 弘江 准教授

SPSF
研究分野 社会運動と市民社会についての研究
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細木 一十稔 ラルフ 准教授

SPSF
研究分野 移民の権利・保護度合いの国内外規定要因の国際比較研究
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上智大学 Sophia University