Research 研究

世界をつなぐ 叡智の拠点を 目指して

分野を越えた縦横無尽なアプローチで、世界が抱える課題に挑む

上智大学では、建学の理念である国際性と隣人性を基盤とした研究活動が、国内外のフィールドで多角的に展開されています。すべての研究科、研究所が一つのキャンパスに集結した環境を存分に活かし、所属を越えた研究者間・研究所間の協働も活発に行われているのも、上智ならでは。研究の成果は学術界や社会の発展に寄与するばかりでなく、そこで得られた最新の知見が教育活動に還元されていきます。上智大学の研究者は、この循環を重視しながら、学際的かつ融合的なアプローチで、多彩な研究課題に取り組んでいきます。

上智大学の研究活動

研究に関する情報

研究に関する取り組み

重点領域研究

上智大学は、先進性・独自性・国際性に富んだ特色ある研究や、総合大学の特色を生かした学際的・組織的な研究として、「3つの趣旨」に基づく「5つの研究テーマ」に沿った研究テーマを重点領域研究に指定しています。

重点領域研究として指定された研究課題例

2018年度-2021年度
人工葉の創成とその光化学変換
次世代のエネルギー問題解決のために、クリーンエネルギーの研究が不可欠であり、これに対する解決策として無機半導体と有機半導体を組み合わせて、水の光分解を可能にする人工葉を構築することを目的とした研究です。具体的には、水分解の高効率化を目指して、有機半導体と無機半導体を組み合わせた人工葉セルを実現することが本研究の特長です。有機半導体としてペロブスカイト化合物を用いた人工葉セルの試作、金属酸化物を用いた人工葉素子の構築、半導体材料としてGaInP、GaAsを用いた人工葉セルの試作を行いました。また微量水素の検出および定量化を進めるとともに、有機-無機ペロブスカイト半導体の結晶モデルを作成するためのシミュレーションを実施し、高効率化のための結晶構造の解析を行いました。
研究代表者
下村 和彦
理工学部
機能創造理工学科
教授
2020年度-2022年度
言語・教育・ヒューマンデータの処理に関する先端的研究プロジェクト
持続可能な人類社会の実現に向けて、データサイエンスを基礎とした教育・言語・ヒューマンデータの処理を軸とした研究を行っています。この中では、本学の特色である国際貢献、外国語教育、人間支援等の視点の下に、科学的基礎研究から応用研究までを実施しています。具体的なテーマとしては、Learning Analyticsの手法をベースにした、学習とそれが生じる環境の理解や最適化(教育部門)、言語学における知見のデータサイエンスの視点からの検証と、語学教育支援への応用(言語部門)、人間の行動や感性を定量化するための実験の方法に関する研究や、秘匿性を担保したデータのやり取りのための基礎技術(ヒューマンデータ部門)などが挙げられます。
研究代表者
澁谷 智治
理工学部
情報理工学科
教授

学術研究特別推進費

重点領域研究は上智大学独自の研究助成制度「学術研究特別推進費」によって助成されています。学術研究特別推進費には重点領域研究のほかに自由領域研究があります。

研究推進体制

上智大学 Sophia University