沖縄固有種”カーブチー”の機能性果皮エキスを開発しました

アルビオンとの共同研究により抗酸化・抗老化作用をもつ新しい高級化粧品の開発が期待

上智大学理工学部物質生命理工学科の臼杵豊展教授は、高級化粧品メーカーの株式会社アルビオン(東京都中央区、代表取締役社長:小林 章一)および恵比須化学工業株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:大平 淳史)とともに、沖縄固有種の柑橘「カーブチー」の果皮エキスの機能性を追求した共同研究により、その機能成分を最大限に生かした果皮エキスを開発しました。本共同研究成果は、琉球大学で2022年11月5日開催の第66回香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会(TEAC)で報告しました。

研究成果の詳細については、プレスリリースをご覧ください。
プレスリリース

カーブチーとは

カーブチーは、野生の特徴を残したまま息づいている沖縄固有の柑橘です。フレッシュな香りと酸味の少ない素朴な味わいで、古くから沖縄県内で親しまれていますが、県内で収穫される全柑橘類の収量のうち1%に満たない希少な柑橘です。今回素材として使用したカーブチーは、ジュースとして搾汁された後の残渣を利用しました。通常、搾汁残渣は廃棄されてしまいますが、それらをエキス化による高付加価値化して、有効利用することが可能になりました。これまで化粧品原料としてのカーブチー果皮エキスは作られたことがなく、本共同研究が初めての試みとなります。

上智大学 Sophia University