――ご父母・保証人の皆さまとの対話を通じて、学生の学びと成長を支える
6月1日から7月13日にかけて、今年で58回目を迎えた地域懇談会を実施しました。このイベントは上智大学在学生のご父母・保証人の皆さまを対象としており、大学の教育・研究活動や学生支援の取り組みについて直接ご説明し、ご意見を伺う貴重な機会として、毎年全国各地で行っています。
今年度は全国11会場で開催され、総勢約2500人が参加されました。各会場では大学執行部による説明、後援会の活動紹介、就職・留学支援の説明、懇親会など、多岐にわたるプログラムが展開され、参加された皆さまからは熱心なご質問やご意見を伺うことができました。
東京B会場の様子をご紹介します
6月22日に開催された「東京B」会場には、多くのご父母・保証人の皆さまにご参加いただきました。会場では発表スライドを撮影したり、真剣にメモを取る姿などが多く、参加者の皆さまの高い関心がうかがえました。
■全体集会

冒頭、サリ・アガスティン理事長より学院の体制や教育精神についての説明があり、イエズス会の教育理念に基づく取り組み、グローバル・リーダーシップやサステナビリティへの活動、学生職員による学習環境整備など、大学の多面的な施策が紹介されました。「皆さまからのご意見が、学院の将来に資する」と語り、地域懇談会が大学教育に果たす役割を説明しました。

次に、4月に就任した杉村美紀新学長は、「上智大学の教育と研究 -開かれたグローバルキャンパスでの学びと活動-」と題し、本学の教育と研究の方向性について説明しました。「我々はワンチームでありたい」、「他者に開かれたグローバルキャンパスを目指す」などと今後の抱負を述べ、スーパーグローバル大学(SGU)創成支援事業の成果や、グローバル教育プログラムの充実、国内外の教育動向との連携など、これまでの成果と今後の展望が語られました。

続いて、後援会会長の齊藤敏明氏が後援会の設立背景や活動内容について説明しました。教育環境の改善支援や100円朝食、課外活動団体への助成など、学生生活を物心両面から支える具体的な取り組みを紹介。春と秋に開催される会員同士の懇親会などの紹介と合わせ、後援会活動へのご理解・ご協力を呼びかける場面もありました。
■就職・留学説明会
キャリアセンターからは、就職活動の現況や支援体制について説明がありました。就職活動が早期化・長期化していること、インターンシップ(IS)に参加できる学生数は限られているので、参加できなくても当該企業への就職をあきらめる必要はないことなど、具体的な情報を共有。「学生にはプレッシャーがかかっている。皆さまには適度な距離感を保ちながらお子さんを温かく見守ってほしい」とメッセージを送り、真剣に話に聞き入る参加者の姿が見られました。
グローバル教育推進室からは、交換留学・私費留学の違いや、手続き、奨学金制度などについて丁寧な説明がありました。キャンパス内での国際交流活動や、留学カウンセラー・英語学習アドバイザーのサポート体制も紹介され、留学に関する不安を軽減する情報が共有されました。


■学食体験
昼休憩時には2号館5階学生食堂で、日ごろ学生に提供している5種類のメニューの中から選んで試食していただきました。カツカレー、イーグルランチ(定食)、照り焼きそぼろ弁当など、大変喜ばれました。


■学科別集会および学科別懇親会/就職・留学個人面談/大学院説明会
午後には、所属する学科に分かれての集会と懇親会が行われました。
取材をした理工学部機能創造理工学科の集会では、学科長などが詳細な留学状況や大学院進学の意義・実績、教育改善への取り組みなどを紹介しました。また、各学年の主任教員が、それぞれの学年のカリキュラムや学びのポイントなどについて詳しく説明しました。
その後の懇親会では、各教員と活発に意見交換をする参加者の様子が見られました。



プログラムの最後には、就職・留学に関する個人面談や大学院理工学研究科の説明会なども設けられ、終始なごやかな雰囲気の中、盛況のうちに無事終了しました。
今後も上智大学では、学生一人ひとりの学びと成長を支えるため、教育環境のさらなる充実に努めてまいります。ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
<参加者アンケート(抜粋)>
- 今年初めて参加しましたが、同じ学科のお母様とお話ができたり、とても有意義な時間でした。
- 大学での学びの内容を改めて理解するとともに大学での子どもの様子がよく分かりました。
- 日々の生活に追われる娘がどのように大学生活を送っているのか知ることができ、保護者としての役割が分かりました。親から巣立っていくこの時期だからこそ、大変大きなつながりをいただけたと思います。
- 留学ビザ申請のニュースが出たばかりでしたが、学長からも触れていただいたこと、また臨時の説明会を開いていただいたことに感謝しています。
- 他大学ではなかなか見られない催しだと思います。フレンドリーな外英の先生方を中心に和やかで充実した時間を過ごせました。息子の帰国後の不安も払拭されました。
- 同学年の保護者の方や学部の教授をはじめ、大学の方との懇親で情報も得られ楽しかったです。