上智大学と栄光学園の連携企画「ビブリオバトル」を開催しました

6名の登壇者(バトラー)

3月30日、上智大学は栄光学園中学高等学校(以下、栄光学園)と連携し、「ビブリオバトル」を、紀伊國屋書店 新宿本店で開催しました。両校は2016年4月に学校法人上智学院として同一法人となり、カトリックイエズス会の教育理念のもと、対話と多様な価値観の理解を重んじた教育活動を展開しています。本イベントは、学生・生徒がそれぞれの「一冊」を紹介し合い、読書を通じた学びと交流を深めるとともに、書店という開かれた場から読書の魅力を発信することを目的に実施されました。

当日は、事前申し込みによる観覧者と関係者を含めて50人以上が来場し、会場は終始温かな雰囲気に包まれました。冒頭では、司会を務めた栄光学園の古賀教諭が「両校の連携と交流をさらに深めるきっかけとしたい」と挨拶。続いて、ビブリオバトル普及委員会関東地区代表によるルール説明が行われ、イベントがスタートしました。

各校から3名ずつ、計6名が登壇し、それぞれが選んだ一冊の魅力を紹介しました。観覧者による投票の結果、「最も読みたくなった本」に贈られるチャンプ本(優勝)には、岩崎千祥さん(栄光学園中学校3年・当時)が発表した『ベルリンは晴れているか(深緑 野分【著】・筑摩書房)』が選ばれました。岩崎さんは「皆さんがこの本を読んでくれたら本当に嬉しいです。自分なりの解釈を考えながら読むと、より面白く感じられると思います」と語りました。

また本イベントでは、発表の質を高める取り組みとして、発表者同士が事前にペアを組み、発表内容を互いに助言し合いました。「他者のために、他者とともに」という上智学院の教育精神を体現したという協働の姿勢を称え、チャンプの発表者とそのペアに贈られる「ペア賞」には、岩崎さんとペアを組んだ飯田小絵さん(上智大学文学部国文学科2年・当時)が選ばれました。

後半には発表者によるパネルトークが行われました。各自が感じる両校の学びの特徴や紹介した本の魅力、参加を通じて得た気づきなどについて、語られました。「ビブリオバトルが身近にある環境が広がってほしい」「同じ法人としてのつながりを実感した」といった言葉から、本企画がもたらした手応えがうかがえ、イベントは盛況のうちに幕を閉じました。

閉会後も会場には余韻が残り、来場者が紹介された本を手に取り、レジへと向かう姿が見られるなど、読書への関心の広がりが感じられました。

【登壇者(バトラー)と紹介した本】※学年は3月30日時点
■栄光学園中学高等学校

  • 中悠真さん(中学3年):スティーブ・ジョブズ
  • 岩崎千祥さん(中学3年):ベルリンは晴れているか
  • 村井昭文さん(中学3年):生命海流 GALAPAGOS

 

■上智大学

  • 飯田小絵さん(文学部国文学科 2年):開化の殺人-大正文豪ミステリ事始
  • 青柳寿咲さん(外国語学部イスパニア語学科 4年):フリースタイル言語学
  • 伊藤あゆむさん(博士前期課程 文学研究科英米文学専攻):月長石

【観覧者アンケート(一部抜粋)】

  • 全て読んでみたいと思った。
  • お話が上手すぎて引き込まれました。
  • どなたのプレゼンも素晴らしかった。特に中学生であんなにプレゼンできるとは!とびっくりで、感動しました。たくさん読みたい本ができて感謝です。
  • とても良いイベントだと感じた。発表を聞きながら、本への興味だけではなく、語彙力や伝える力の向上に読者がどれだけの影響を与えているかを改めて考えさせられた。

<ビブリオバトルとは?>
発表5分、質疑2〜3分で本の魅力を語り、その後に観覧者と発表者全員で投票を行い「一番読みたくなった本」をチャンプ本として決定します。
【参考】ビブリオバトル公式ルール

上智大学 神澤副学長から賞状を受け取る岩崎さん
ペア賞を受賞した飯田さんと岩崎さん
学生・生徒のペアによる事前準備の様子を伝える古賀教諭
パネルトークではそれぞれの思いが語られた
イベントの感想をディスプレイに書き込む観覧者
参加した全員に一体感が生まれた

上智大学 Sophia University