Sophia Open Research Weeksは、本学の様々な研究活動を発信することを目的として本学研究機構の主催で2014年度より開催されています。2024年度は、11月5日から24日まで行われ、研究機構下の研究所・研究センターの他、附置研究機関、学内の研究プロジェクトなどから、合計21の企画が実施され、対面やZoom等の参加型企画で合計1600名以上の参加があり、配信型企画でも600回以上の視聴がありました。
期間中には、各研究所等の専門分野や、移民・難民、AI、SDGsなど、近年話題の研究トピックを、ゲストスピーカーなども交え、わかりやすく紹介する様々な企画が実施されました。高校生や一般の方など、学外からも多くの参加があり、オープンの名にふさわしく、学内外に開かれた研究イベントとして認知されていることが伺えました。また、本学研究機構所属の若手研究員による報告会や、理工学研究科の大学院生のポスター発表など、次世代を担う研究者の発表、交流の場としても機能しています。
今年度は新たな試みとして、研究推進センターURA(※)による展示イベント「Sophia100人論文」が実施されました。これは、1枚の画像と3つの項目(「私の研究はこんな感じ」、「こんなこと知りたい、話し合いたい、教えてほしい」「このことなら私に聞いて」)で構成されたポスターに、来場者がポストイットやシールでコメントや反応を行うことで、分野を超えた研究交流と連携を促進するものです。自由な議論のためにポスター掲示もコメントも匿名で行われます。「100人論文」は、京都大学で開始した取り組みで、現在では、全国の様々な大学で実施されています。本学では初の試みとなりましたが、発表募集の呼びかけに対し、学部生から教員まで、文理を超えた60の研究ポスターが集まり、期間中は200名を超える来場がありました。本学が幅広く多彩な研究分野をもつ総合大学であることが改めて認識される企画となりました。
Sophia Open Research Weeksは、これからも上智大学の研究を広く学内外に発信し、一般の人々へもその成果を還元していくオープンな場として、継続してゆきます。
※URA:University Research Administratorの略。大学などの研究組織において、研究者の研究活動の活性化や研究開発マネジメントの強化を支える業務に従事する人材のこと。