4月1日、東京国際フォーラムにおいて2023年度入学式が挙行されました。昨年同様、午前・午後の2回に分けて実施。本年度は、学部生2,824人、大学院生473人、助産学専攻科生10人が入学しました。
式は上智大学管弦楽部の奏楽で始まり、カトリック・イエズス会センターの李聖一神父(午前の部)、ホアン・アイダル神父(午後の部)による祝福では、聖書『マルコによる福音』の一節が朗読され、上智聖歌隊・上智大学グリークラブが聖歌を合唱しました。
曄道佳明学長は式辞の中で、「コロナ禍や地震などの災禍による混乱、戦禍で露呈した国際秩序の脆弱さ、デジタル化やAIによって問われる人間社会の倫理など、社会のありようが変革の時を迎えています。このような時代背景の中で、新たなスタートラインに立つ皆さんを社会が期待と応援の眼差しでみつめています。コロナ禍などさまざまな困難に屈することなくここに集まった皆さんだからこそ、自分の個性を磨く学び、いわば学びそのものを創造的にデザインする力があると信じます。上智大学の教育精神『For Others, With Others』は、グローバル化、デジタル化の時代にあって最も大切にすべき精神的基盤です。上智大学という類い稀な学びの環境で、弱者のために、時に見知らぬ誰かのために、他者に寄り添うソフィアンとして大いなる成長を個性的に遂げられることを祈念しています」と、新入生を激励しました。
新入生代表による入学の言葉では、障子若葉さん(社会福祉学科/午前の部)が「これから学ぶことやそれぞれに与えられた良いものを用い、他者のために他者とともに生きる社会の実現のため貢献できるようになりたい」、高橋拓也さん(死生学専攻/午後の部)が「コロナ禍で断念してきた事柄に果敢にチャレンジし、自分の新たな可能性を切り拓いていきたい」と、それぞれ学生生活への抱負を述べました。
佐久間勤理事長は、「上智大学は今年創立110周年を祝います。創立当初から現在まで国際的な大学という特徴を保持し、時代の要請によりその特徴を新たな形で生かしてきました。私たちは個人として、人類共同体の一員として、さらには『共通の家である地球』の住民としての使命を持っています。きょう入学された皆様が、やがて世界に羽ばたくソフィアンとしての使命を自覚して母校を巣立っていかれることを期待します」と祝辞を述べました。
続いて、濱口十志男上智大学後援会会長が「このキャンパスでかけがえのない素晴らしい友人に出逢い、学生生活を大いに楽しんでほしい」と新入生にエールを送りました。
また、午前の部では2022年度学長賞の授与が行われ、受賞者の恩田泰成さん(ロシア語学科4年)が挨拶しました。
式は、上智大学放送研究会(SBC)の光田有志さん(総合グローバル学科4年/午前の部)、梶原碧さん(国文学科4年/午後の部)の司会により進行。上智大学管弦楽部の演奏のもと、上智大学混声合唱団アマデウスコールによる校歌斉唱で幕を閉じました。
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