アフリカ開発銀行と教育連携協定を締結

急成長を遂げるアフリカの将来を見据えた教育・研究活動を推進

曄道学長(左)とボアマAfDB上級副総裁(写真提供:AfDB)

2019年3月8日、上智大学は、アフリカ開発銀行(本部:アビジャン・コートジボワール、総裁:アキンウミ・アデシナ、以下AfDB)と教育提携に係る協定を締結しました。同日、調印式がAfDB本部にて執り行われ、曄道学長と同銀行のチャールズ・ボアマ上級副総裁が協定書を取り交わしました。この度の協定では、本学学部生を対象とした研修プログラムを設計していくことをはじめ、共同講座やセミナー・シンポジウムの開催などについて合意しています。AfDBが研究交流のみではなく、学部学生の長期研修も含まれる包括的な教育連携協定を日本の教育機関と締結するのは、今回が初となります。

アフリカ開発銀行(AfDB)は、アフリカ加盟国政府へのインフラ投資や技術協力、また民間企業による投資の促進や開発プロジェクトへの支援などを通じて、加盟国の経済・社会開発の促進を目的とする国際機関で、2012年にアジア代表事務所を東京に開設しました。2015年1月、本学は日本の教育機関としては初の試みとして、同事務所と教育提携合意書を締結。これまでにアフリカ開発および国際協力に関する連携講座の実施、セミナーやシンポジウム等のイベントの共同開催、同事務所への本学学生のインターンシップ派遣などを通じて交流実績を重ね、この度のAfDB本部との協定締結に至りました。

「最後の巨大市場」と位置づけられ、急激な経済成長を遂げるアフリカ。本学では、学生が社会で中核的な役割を担う数十年後を見据え、グローバル社会において存在感を増す同地域に対する視点を在学中のうちに養う機会を提供しています。本学はアフリカをグローバル化推進の戦略的展開地域と位置づけ、この度の協定締結のほか、総合グローバル学部を中心としたアフリカ研究の推進、アフリカへの理解を深める全学イベント「上智大学アフリカウィーク」の実施、長期休暇中に実施されるアフリカでの短期プログラムの開講、カトリック・イエズス会ネットワークを活用した現地大学や教育機関(*)との協定締結など、日本国内の他大学に先んじて、同地域との教育・研究交流を活発に展開しています。

また、本学は、AfDBによる日本・アフリカドリーム奨学金制度(アフリカの学生に2年間エネルギー関連分野について大学院で学ぶ機会を提供)の受入れ大学となっており、今後もアフリカからの留学生を積極的に受け入れていきます。

(*) 2019年3月現在、 Université d’Abomey-Calavi(ベナン)、University Ouaga II(ブルキナファソ)、 Catholic University of Central Africa(カメルーン)、Centre de Recherche et d’Action pour la Paix(コートジボワール)、The Catholic Institute of Business and Technology(ガーナ)、Stellenbosch University(南アフリカ)の6校と協定を締結しています。

国際機関との連携

本学は国際協力の分野で活躍しうる次世代の人材育成のため、国際機関との連携を積極的に推進しています。中でも、国際協力の構造を理解する機会の提供を目的に、AfDBをはじめとした開発金融機関との提携に力を入れています。3月18日には、世界銀行グループと共催で、同行でのキャリア形成や採用について理解を深めるキャリアセミナーを共催。学内外から多くの学生や社会人が参加しました。本学では、学生が早い段階で国際機関のプロフェッショナルから学ぶ機会を得ることを重視し、国際協力人材育成センターを中心に、国際協力分野を志す学生への情報発信や、国際機関との共催キャリアセミナーのほか、高校生を含む若者を対象としたプログラムなどを展開しています。


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