理工学研究科理工学専攻 物理学領域博士後期課程3年の藤井 真栄さんが日本物理学会第80回年次大会で日本物理学会学生優秀発表賞を受賞しました。
この賞は、日本物理学会での学生口頭発表を対象に、講演概要や内容、発表能力、質疑応答を総合的に審査し、優秀と認められたものに授与される賞です。
藤井さんは今回の受賞に際して「このたびの受賞は私にとって大きな励みであり、日頃からご指導くださった指導教官や共同研究者、支えてくださった仲間のおかげだと感じています。今回の学会では多くの質問をいただき、自分の研究を客観的に見つめ直す貴重な機会となりました。また、海外の学生とも議論を交わすことができ、研究の視野を広げる大きな刺激となりました。この喜びをエネルギーに変えて、今後も研究に取り組んでいきます。」と語っています。
- 学会名:一般社団法人 日本物理学会第80回年次大会
- 賞 名:学生優秀発表賞
- 論文タイトル:動的コア-コロナ描像を用いた高エネルギー重イオン衝突反応前方領域の平衡化の記述
- 受賞者:藤井 真栄
- 受賞日:2025年10月11日
- 指導教員:平野 哲文(理工学部機能創造理工学科 教授)
- 関連サイト:一般社団法人 日本物理学会ウェブサイト
研究目的
初期宇宙に近い環境を地球上で再現できる「高エネルギー原子核衝突実験」において、生成された超高温・高密度物質の全貌を量子数の観点から理解することを目的としています。
研究内容
高エネルギー原子核衝突反応全体をシミュレーションすることで、生成された物質がどのような状態なのか?どのような性質を持っているのか?などを明らかにします。