上智大学は、文部科学省の令和7年度「大学の世界展開力強化事業(グローバル・サウスの国々との大学間交流形成支援)」において、タイプII:アフリカ諸国に採択されました。本学は、私立大学として唯一、単独申請で採択された大学であり、今回の採択はこれまで積み重ねてきたアフリカ地域との教育・研究交流の実績と、今後の展開に対する高い評価を示すものです。
採択されたプログラムは、 「国際協働を通じてグローバルな環境課題の解決に貢献するリーダー育成事業」 です。今年度から5年間、アフリカ地域の7つの大学と連携し、講義と実践研修を組み合わせた多層的な共修プラットフォームでの学びを通してグローバルな課題を発見・解決する経験を積み、国際舞台で活躍できる複合的専門知識と国際協働力を備えた次世代リーダーを育成します。
連携機関
- ステレンボッシュ大学(南アフリカ共和国)
- エジプト日本科学技術大学(エジプト・アラブ共和国)
- アビジャン・イエズス大学(コートジボワール共和国)
- フェリックス・ウフェ=ボワニ大学(コートジボワール共和国)
- アルペ・イエズス大学(ジンバブエ共和国)
- ガーナ大学(ガーナ共和国)
- シェイク・アンタ・ジョップ大学(セネガル共和国)
採択大学一覧など、詳細はこちらからご確認ください。
https://www.jsps.go.jp/j-tenkairyoku/kekka.html
上智大学とアフリカ
急速な経済成長を遂げ、今後ますます国際社会における存在感を高めるアフリカ地域。上智大学はこの地域をグローバル化推進の戦略的展開地域と位置づけ、14カ国17機関と協定を締結しています(2025年10月1日現在)。
本学は、教育・研究・交流の多方面でアフリカとの関わりを深めてきました。毎年開催する「アフリカWeeks」を通じて地域理解を促進するとともに、アフリカ開発銀行や現地教育機関との連携協定を締結し、アジア文化研究所(Institute of Asian, African, and Middle Eastern Studies)を中心にアフリカ研究を推進しています。また、外国語学部、総合グローバル学部およびグローバル・スタディーズ研究科や地球環境学研究科などの学部・大学院において、アフリカ地域に関する教育活動を積極的に展開しています。
学生交流の面では、JICA・UNDPと共催する「模擬アフリカ連合」や、アフリカ諸国を訪問する短期プログラム「アフリカに学ぶ」などを通じて、日本人学生とアフリカ出身学生が協働する機会を提供しています。さらに、2025年8月に横浜市で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)では、国際機関・国際協力機関と連携し、複数のテーマ別イベントを実施するなど、国際社会における議論と協働にも積極的に参画しました。