良き伴走者がいたから、納得の未来にたどり着いた。
就活中は何度もキャリアセンターを訪れたという豊島さんと、多くの学生をサポートしてきた高智さん。豊島さんの就活を振り返りながら、実際に受けたサポートやアドバイスについて、二人に語ってもらいました。
エントリーシートや面接の精度アップは、多彩な意見のおかげ。(豊島)
豊島 キャリアセンターを利用している友達がきっかけで、2年生の時に初めて相談に行きました。小学1年生から高校卒業まで東南アジア5か国に住んでいたこともあり、日本と海外のどちらで働くかまだ考えていないタイミングだったんですけど。
高智 キャリアセンターは、豊島さんが最初に来てくれた時のような低学年の学生はもちろん、就活中の学生、多様なバックグラウンドを持つ学生、障がいのある学生など、支援の網羅性が特徴のひとつです。また、海外経験のある学生のサポートも強みですね。こういった学生の企業の選び方、業界ごとに必要な力など、現役内定者から伝えるガイダンスも開催しています。
豊島 自分もガイダンスにたくさん参加しました。就活の基礎知識を得ることができ、とても参考になりましたね。個別相談でも自分のグローバルな視点や考えを尊重していただいた上で、業界や企業をおすすめしてもらえて、ありがたかったです。
高智 豊島さんは東南アジアで多様な価値観に触れ、受け入れる力を育んできたので、その経験をぜひキャリアに活かしていってほしいと思っていました。
豊島 就活中は何度もキャリアセンターに通い、相談にのってもらいました。特にエントリーシート(以下ES)は最初何を書けばいいのか分からなくて。キャリアセンターの方に自分の過去を話す中で、いろんな国での経験や高校時代に所属していたNGO団体、英語を教えるアルバイトなど、人生で印象的だったことを箇条書きにして、ストーリーを組み立てていきました。
高智 初期段階はイメージが固まってなかったから、海外での経験をどう企業や仕事に結びつけてアピールすればいいのか、表現が難しかったかもしれないね。
豊島 同じESでもキャリアセンターの方によって見解が違っていたので、様々な意見をまとめてESの完成形を作ることができたのは、相談したおかげだと思います。面接練習でも、優しい方もいれば、厳しい方もいましたけど、本番の選考でもいろんな面接官がいるんですよね。練習段階で指摘していただいて本当に良かったです。
高智 そう言ってもらえてうれしいです。いろんなアドバイザーの意見によって豊島さんが様々なタイプの面接官に対応できたなら、アドバイスに意味があったということですもんね。
豊島 それこそ最初の頃は、海外でどう考えて何をしてきたのかを面接でうまく伝えられなくて。キャリアセンターの方と話しているうちに考えが整理でき、自分のことがより分かるようになった気がします。
高智 過去によって作られた今があり、それをどうキャリアにつなげていくか、という就活支援はどんな学生でも同じ。ただ、海外で受けた影響や適応力といった強みは、自分で気づけない学生も多いんですよね。私たちはじっくり話を聞く中で、どういった経験から強みが磨かれたのかを客観視し、ESや面接のアドバイスをするようにしています。
過去の経験をつないでいくと、未来が見えてくる。(高智)
豊島 そもそも就活当初は、自分が何をしたいのか決められなかったんです。好きなゲーム業界でグローバルに働ける企業とか、SNSの就活情報アカウントで目にした大手企業とか、目移りしたことも。
高智 SNSでの情報収集は近年のトレンドですからね。キャリアセンターとしては、SNSに就活のやり方の正解は載っているかもしれないけど、一人ひとりの人生に正解はないということをしっかり伝えていきたいところです。
豊島 自分の場合は、キャリアセンターで過去を振り返ることで、物づくりがすごく好きだったことに気づかせてもらいました。それで建設業界に絞るようになったんです。
高智 やりたいことが出てこない場合は、過去の経験を点として、その点をつないでいくと、豊島さんのように未来につながるんですよね。私たちはその気づきを促すようにしています。
豊島 まさにそうでした。高校時代に所属していたNGO団体では、途上国の貧しい方々に住宅を造って提供する活動をしていたんです。それが自分にとってのひとつの点で、物づくりや人のためになる仕事に就きたいと思うようになりました。
高智 NGOでの活動が物づくりに、英語を教えるアルバイトが人の役に立ちたいという想いにつながって、両方を叶える建設にたどり着いたんだね。
豊島 そうですね。やっぱり過去の経験が、今の自分を作っていて。キャリアセンターの方々が一緒になって自分の経験を整理してくれたおかげです。答えにたどり着くまでに時間はかかっちゃいましたけど。
高智 他の人の視点からだと、また違う景色が見えることもありますからね。それがキャリアセンターである必要はありませんが、誰かに見てもらうのもひとつの方法かもしれません。
豊島 自分のことを客観的に見るのは難しいですけど、キャリアセンターの方々と話すことで、100%に近い客観視はできたと思います。就活中は悩みやストレスも増えますが、訪ねるたびに真摯に話を聞いてくださいました。まだキャリアセンターを利用したことがない方はぜひ一度行ってみてください。就活の進み具合も変わると思いますよ。
高智 最新の就活事情や企業が求める人材など、私たちも日々情報をアップデートしながらアドバイスしていますが、まだまだ進化する必要があると思っています。ぜひ一度ガイダンスや個別相談で皆さんの意見を聞かせてください。実際に学生の声から生まれた新たな企画もあるので、まずは気軽に話をしに来てほしいですね。
※この記事の内容は、2024年10月時点のものです。