まずは「やってみる」福島の中学生との交流や学びを通して見えた将来像

経済学部 経済学科
大塚 和也さん

「さまざまな経験することで多様な価値観に触れ、柔軟な考え方ができるようになりました」と語る大阪府出身で経済学部経済学科の大塚和也さん。福島県飯舘村の中学生との交流活動など、新しいことに積極的にチャレンジする彼が見据える将来像とは?

上智のイメージは、入学後もよい意味で変わらない

上智大学を選んだきっかけは、高校の先生からのアドバイスでした。それまで進学先の選択肢に上智は入っていなかったのですが、情報収集をするうちに、カリキュラムや四谷キャンパスが持つグローバルな雰囲気に魅力を感じるようになり、自然と志望度が高くなったのです。実際の上智は、入学前に抱いていた印象そのまま。英語はもちろん、さまざまな言語が飛び交うキャンパスの雰囲気に最初は圧倒されましたが、今ではそれが当たり前になりました。

高校時代の友人の多くは大阪の大学に進学しましたが、私が上智を選んだときの彼らの反応はとてもあたたかくて。君なら大丈夫だよと先生や友人から声をかけてもらい、一人で東京に行く不安を抱えていた私には大きな励ましになりましたし、大学生活の4年間を大切に過ごそうと心に誓いました。

何をするにも自分次第。一人暮らしだからこそ大変なことも楽しめる

一人暮らしでは、朝起きる時間や食事の時間も、全ては自分次第。当たり前ではありますが、寝過ごしても起こしてくれる人はいませんし、お腹が空いても食事を用意してくれる人がいない生活に切り替わるというのは、大きなチャレンジでした。でも、実家暮らしでは味わえない自由さ、自分で全てを決定できる楽しさは一人暮らしならでは。大変なことも多いですが、自分を律しながら自由を満喫するバランス感覚を養えるのは、一人暮らしの醍醐味だと思っています。

今は4年生なので履修している授業は少ないのですが、平日は午前中から大学に行くことが多いです。授業後は17時頃から22時くらいまで塾講師のアルバイトをして、24時には寝るようにしています。生活リズムを保つためにも、自由な一人暮らしとはいえ、起きる時間と寝る時間は常に意識しています。休日は映画を観たり、公園を散歩したりすることが多いですね。また、サッカーサークルにも入っているので、週に何回かはサッカーを楽しんでいます。サッカーは幼稚園の頃からやっているので、大学でも続けたいと思っていました。週2日程度の練習ですが、チームメイトとの会話や体を動かず時間はよい息抜きになっています。

地元を離れるという選択をしているので大変なことも多いのですが、その分成長のチャンスも多いと思っています。失敗を恐れずに新しい経験をすることで得られる学びがよい刺激となり、今では挑戦することが楽しいですし、困難な状況に直面したときも柔軟に対処できる力がついてきたと感じています。

課外活動や授業を通して知った、コミュニケーションと数字が好きな自分

上智大学は福島県飯舘村と交流協定を締結しているのですが、私はその活動の一環で現地の中学生との交流活動に参加しています。自分と縁もゆかりもない地域の中学生との交流することに興味を持ちました。私は主に中学生との対話企画で、将来の夢や目標について考える活動に取り組んでいたのですが、最初はなかなか打ち解けることができなくて苦労しました。悩んだこともありましたが、見ず知らずの東京の大学生に最初からフレンドリーに接するのは確かに難しいこと。話やすい雰囲気をつくることを特に意識しながら交流を重ねるうちに、生徒たちが本音を話してくれるようになったときは本当に嬉しかったですね。

入学前は大きな企業に就職して活躍したいと漠然と考えていたのですが、今では明確に自分の将来の目標が決まりました。私は経済学部なので数字やデータを扱うことが多いのですが、勉強を重ねるうちに自分が思っていた以上に数字が好きなことに気づきました。数字が好きということを生かせるキャリアは何だろうと考えたときに、国税専門官というキャリアを目指したいと思ったのです。

この4年間、自分なりに大なり小なりさまざまなチャレンジを重ねてきました。飯館村の活動のように、新しいことを経験することで学ぶことは本当に多いと実感しています。学ぶことで自分の視野が広がりますし、自分にはない価値観や考え方に触れることは、人生を豊かにしてくれるはず。だから私はこれからもチャレンジし続けたい。社会人になってからもこの気持ちを忘れずにキャリアを重ねていきたいと思います。

上智大学を地元の名物・名所に例えると?

-さまざまな食べ物と観光客で溢れる「黒門市場」

上智大学を地元の名産で例えると、大阪市の中心のミナミにある黒門市場です。昔は天下の台所と呼ばれていた大阪。黒門市場は昔から大阪の食文化を支えてきました。たくさんの食べ物があり、それを求めて多くの観光客が今もやって来ます。上智大学は1つのキャンパスに文理問わず全学部が集まる、いわば市場のような場所。そこに世界中からいろいろなバックグラウンドを持つ人がやってくるという点が似ていると思っています。

※この記事の内容は、2023年7月時点のものです

上智大学 Sophia University