クリティカルシンキングと表現力を身につける

思考と表現領域では、批判的思考と表現力を身につけることを目的とした科目を提供しています。批判的思考とはクリティカルシンキングとも呼ばれますが、他人の考えを否定するということではありません。批判的思考とは、自分がものを見たり考えたりする時に無意識のうちに前提としている知識や常識を疑ってみるという態度のことを指します。自身が持っている前提に気付き、多角的な視点を持つためには、他者に寄り添い耳を傾ける能力も求められます。

また、批判的思考から生み出された考えは、それを他の人に伝えて、理解されなければ、それを活かすことはできません。聞く・読む・話す・書くといった言葉の運用能力を身につけることもこのカテゴリに配置された科目が目的とするところです。

大学4年間の学びのイメージ

思考と表現
必修科目

1年次必修科目の「思考と表現」では、高校までの学びを土台としたクリティカルシンキング(批判的思考)と表現する力を育む科目群のスタートとして、自ら課題を発見し、調査や検証を行い、考えを深め、その考えをまとめるという工程を繰り返し行うことで、物事に対して冷静な視点で考察するクリティカルシンキング(批判的思考)の基礎を習得します。文章作成法ではなく、考えることに主眼を置いた科目です。

選択科目・高学年向け科目

「思考と表現」に続く選択科目では、トピック別科目の履修を通じて、読む・聞く・考える・書く・話す力を高めていきます。例えば、「文章構成法」などで書く力を、「思考と対話」などで伝えあう力を、「クリティカルシンキング実践」などで考える力を深めていきます。そして、「質問力」などの応用的科目で、多角的な思考力や独創的な表現力をさらに磨きます。
こうした力は、いくつかの授業を履修したからといって、すぐに身につくものではありません。高学年においては、所属学科におけるゼミや卒論執筆などの実践を通して、表現力や思考力を鍛えていくことになります。さらに、「交渉学」などの応用的科目で、高度な表現力を身に付けることもできます。

ライティング・ラボ

ライティング・ラボは、上智大学の学生が、大学で取り組んでいるさまざまなライティング(文書作成)を通じて、自律した書き手になっていくきっかけを得る場所です。レポートや論文などの学術的な文書作成において、学生の書く力を身につける手助けをします。

ライティング・ラボで相談できること

  • 論の展開方法や構成に関する疑問
  • 参考文献の示し方、引用方法に関する疑問
  • その他、適切な文体の提示など、必要な助言

教員一覧

領域長

河野 至恩 教授

研究分野 Comparative literature and modern Japanese literature
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上智大学 Sophia University