ボスニア・ヘェルツェゴビナ上級代表 ヴァレンティン・インツコ氏が本学に来校し、本学学生と交流しました

ヴァレンティン・インツコ ボスニア・ヘェルツェゴビナ上級代表

7月4日(木)、ボスニア・ヘェルツェゴビナ上級代表のヴァレンティン・インツコ氏が本学を来訪され、国際教養学部の授業「Controversies In Globalization」(Tina Burrett准教授担当)において、総合人間科学部教育学科の小松太郎教授のモデレートのもと、「ボスニア・ヘェルツェゴビナの復興と和解」をテーマに講演を行いました。

上級代表(High Representative)とは、1990年代に凄惨な民族間紛争を経験したボスニア・ヘルツェゴビナの和平、復興と民主化を支え、かつ、国内外の関係機関の調整を行うために置かれたポストです。

インツコ氏は、第7代の上級代表として2009年3月に着任。10年間にわたる上級代表の経験を踏まえ、日本の復興経験も参照しながら、ボスニア・ヘルツェゴビナの復興と和解について自身の見解を語りました。ボスニア・ヘルツェゴビナの民主化とEU加盟のプロセスは遅いと述べながらも、一般市民は民族融和に肯定的であることを具体的なエピソードも交えながら話しました。その後、学生からの活発な質問にもひとつひとつ丁寧に答えていました。

左より、インツコ氏、コス神父、小松教授(S.J.ハウスにて)

講演後、インツコ氏は、隣国スロベニアの出身で、本学でも教鞭を取られていたウラジミール・コス神父と親交を深めました。

上智大学 Sophia University