本学とTUJによる新形式の完全バーチャルキャリアフェアが終幕

コロナ禍の就職活動を支援

合計166人の学生が参加した

2021年9月16日(木)、本学はテンプル大学ジャパンキャンパス(以下TUJ)との合同キャリアフェアをバーチャルで開催しました。両学は、日本での就職を希望しながらも日本語能力のレベルなどによって就職活動への積極的な参加が難しい外国人学生等へのサポートという点で同じ課題を抱えています。日本語のレベルにかかわらず国際的な背景を持つ優秀な学生を採用したいという共通の理解を持つ企業の協力を得て、このキャリアフェアは2012年から毎年続けており、説明や会話をすべて英語で行います。

今回は本学とTUJの学生・卒業生だけでなく、早稲田大学や立教大学からも学生が参加。就職活動に本腰を入れる2022年春の卒業予定者だけでなく、インターンシップを希望する2・3年生や、情報収集を目的とする1年生など幅広い層が集まり、合計166人が参加しました。

参加した企業は幅広い業界の大企業からスタートアップまで合計13社。バーチャルでの開催は昨年に続き2度目でしたが、今回は企業の説明を聞いて質疑応答するという一般的なウェビナーではなく、各企業ごとに設けたテーブルで学生と担当者が直接交流する形式を採りました。1テーブルの人数は最大6名と小規模のため、学生は企業の担当者と直に話せたほか、個別テーブルでは面接に向けた具体的な相談が1対1でできるなど、従来の会社説明会と異なる点が好評でした。

「興味のあるテーブルに自由に出入りできたのがとてもよかったです」と話すのは、TUJのシ・イアン・リムさんです。「あるテーブルでは、企業の人事担当者が自らの人生経験についてたくさん話をしてくれました。参加した学生もその企業に関する質問だけでなく、キャリア全般について自由に話をすることができ、とても有意義な場でした」。

本学の大学院生であるチュット ナオミ ヌール アズミさんは、コロナ禍で日本に戻ることができず、母国であるインドネシアから参加しました。日本の働き方や職場文化を学ぶために日本企業でのインターンシップを希望しているそうです。「私はプロジェクトマネジメントに興味があるのですが、ある企業がそのインターンを募集しているとわかりました。企業の担当者と直接話して、積極的に学ぶ姿勢があれば大丈夫だと言われたのが心強かったです」。

企業側として参加したPwC税理士法人採用GMS部門人事担当の松本幸子さんは、国際的な背景を持つ学生を採用する大きな理由として、コミュニケーションスキルとダイバーシティ・インクルージョンへの理解を挙げます。「今回のフェアではそんな学生たちの質問をダイレクトに聞けて答えられるとても有意義な場であったと思います。最近では自らキャリアプランをしっかり描いたうえで、それを会社がどうサポートするのかを知りたがる学生が多く、非常に頼もしいです」。

TUJ就職部のディレクターを務めるエリカ・アダムスは、「コロナ禍で失ったものではなく得たものに目を向けると、世界中のイベントがオンラインに移行したことは学生にとってチャンスです」と話します。「私たちはこれからも1対1での細やかなサポートを重視するとともに、オンラインで利用可能な情報を活用できるようサポートを続けていきます」。

また、本学キャリアセンターのギャリー・オジェは「オンライン形式にもかかわらず、学生がコミュニケーションを取りやすく対面に近い雰囲気を作ることがポイントでした」と話します。「低学年の学生も参加ができ、先輩の活躍している姿を見て、自身のキャリアへの意識が高まったようです。今後の活躍を期待しています」。

参加企業一覧:株式会社AVTEL、ブルームバーグ・エル・ピー、カスタムメディア株式会社、DSV Solutions Japan、株式会社グローバルゲイツ、株式会社JERA、オクサリスケミカルズ株式会社、PwC税理士法人、rinna株式会社、ショッピージャパン株式会社、ステート・ストリート信託銀行、Talend株式会社、一般社団法人ベンチャー・カフェ東京

上智大学 Sophia University